主婦がはまるパチンコ!ギャンブル依存症|あさイチ

NHK総合テレビの「あさイチ」主婦がはまる!ギャンブル依存症について放送されました。

 

ここ数年パチンコ店は女性向けのサービスが充実し、手軽な娯楽として女性に大人気です。しかし、夢中になりすぎてお金をどんどんつぎ込んでしまうとギャンブル依存になる危険があります。女性は男性に比べて短期間でハマりやすいといいます。厚生労働省が去年発表したデータに基づくとギャンブル依存症の女性は推定75万人もいると言います。このほとんどが主婦だと考えられています。

 

3人の子どもがいる43歳の主婦・佐藤浩子さん(仮名)はパチンコにのめりこむあまり、7年間で600万円もの借金をしてしまいました。パチンコにはまったのは33歳の時、家事や育児に追われる毎日で周りに悩みを打ち明けられる友人もいませんでした。イライラがつのり子どもに当たることもありました。その後、3人目の子どもを授かりましたが流産してしまいました。一人で病院に行き手術を受けた佐藤さんは大きな孤独感に襲われました。病院からの帰り道、ふとパチンコ店が目に入りました。独身の頃、友達に誘われて何度かパチンコに行ったことがあり、楽しかった記憶がよみがえりました。気晴らしに2000円だけパチンコをしたところ大当たりし5万円になりました。夫から気晴らし程度ならと許してもらうとパチンコ通いが始まりました。最初は月2回程度でしたが、半年もしないうちに週3回になりました。生まれたばかりの赤ちゃんを上の子どもに預けることもありました。しかし、パチンコは大当たりはほとんど出ません。次は勝てる!もう少しやれば負けを取り戻せる!と考え、さらにお金を投入し大損するようになりました。手元の生活費を使いきった佐藤さんは消費者金融からお金を借りました。返済のために新たな消費者金融から借金をすることもありました。その数は6社にのぼりました。町工場を営む夫は借金のことを知りませんでした。佐藤さんは夫に内緒で工場のお金をパチンコに当てるようになりました。借金をはじめて5年、佐藤さんは夫と義理の姉に呼び出されました。600万円もの借金に気づいた夫が驚いて相談したのです。離婚するかパチンコを辞めるか選択を迫られました。

 

家族の行動がギャンブル依存症を悪化させる

38歳の山田幸次さん(仮名)はかつてギャンブル依存症の妹への対応に苦しみました。介護ヘルパーをしていた妹の恵美さんはパチスロにはまり270万円の借金を作りました。恵美さんがお金を貸して欲しいと言ってきたのは10年前。山田さんはお金を振り込みました。当時、両親と暮らしていた恵美さんは父親が仕事を失い親戚の家を転々としていました。お金はそのためだと山田さんは考えていました。その後も頼まれるたびにお金を貸した山田さん。ある日、恵美さんの「50万円貸して欲しい」という言葉に耳を疑いました。50万円の理由を問い詰めると、恵美さんがパチスロにはまり消費者金融に借金をしていることが分かりました。「もうパチスロはしない」という言葉を信じた山田さんは、妹を救えるのは自分だけだと考え恵美さんの自己破産の手続きを行い、知人や友人からの借金は代わりに支払いました。しかし、恵美さんのパチスロ通いはとまらず1年後にはヤミ金融に手を出しました。妹を借金地獄から救おうとした山田さんの行動が、かえって妹のギャンブル依存に拍車をかけることになってしまったのです。

家族がお金を貸してしまうと、本人は自分の身が軽くなってまたパチスロが出来ると思ってしまいます。家族はまず病気に対して勉強することが大切です。依存症を専門にやっている精神科・心療内科に連れていくことも大切です。精神保健福祉センターに問い合わせると、どこで受診できるか教えてもらえます。

 

ギャンブル依存症回復への道のり

横浜にあるギャンブル依存症の女性を支援するNPO法人ヌジュミでは、互いのギャンブル体験を語り合い自分の気持ちや行動を冷静に見つめ直します。借金600万円を作り離婚の危機に陥った佐藤浩子さんは3年前からここに通うことで、自分のギャンブル依存を見つめられるようになりました。それと同時に行ったのが専門医による治療です。NPOからの紹介で夫と共に精神科を受診した佐藤さんは、ギャンブル依存症と診断されました。また、佐藤さんはうつ病を発症していることも分かりました。うつ病など、他の精神疾患を合併しているとギャンブル依存症の回復の大きな妨げになり抗うつ剤が処方されました。さらに医師はギャンブル依存症の原因が家事や育児のストレスだと判断。医師は佐藤さん夫婦に「ストレスを生む家事や育児から解放してあげましょう」と提案しました。その日から、佐藤さんの家では夫や義母が家事を協力。さらに、夫がお金を管理し、佐藤さんには2日に1度NPOに通う交通費と食費合わせて1000円を渡します。手元にお金があるとギャンブルの誘惑にかられるからです。家族に支えられギャンブル依存から回復した佐藤さん。今は家で子どもと過ごす時間を大切にしています。

 

パチンコにはまる理由

諏訪東京理科大学の教授である篠原菊紀さんは20年前から脳のメカニズムとギャンブル依存症の関係を研究しています。篠原さんによると、パチンコにはまっていくプロセスは誰にでも共通すると言います。パチンコに慣れてくると脳の活動が下がり、リラックス状態になります。ほぼ毎日パチンコをする人は打ち始めて数分後に血流量が下がるといいます。あっという間に脳がリラックスするのです。そこにリーチや当たりが出ると血流量が一気に増加。この差が大きいほど強い刺激になります。脳の中で興奮作用のあるドーパミンが分泌され、その快感が脳に刻まれるのです。

 

ギャンブル依存症の診断基準

・イヤなことがあるたびに行く
・頭から離れない
・していないとイライラする
・やめようとするができない
・賭け金が増えていく
・損をギャンブルで取り返そうとする
・仕事や人間関係に影響が出る
・ギャンブルのためにウソをつく
・他人のお金に手を出す
・資金を得るために違法行為に走る

5つ以上当てはまるとギャンブル依存症だそうです。




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