ヒューマン ~なぜ人間になれたのか~|NHKスペシャル

NHK総合テレビの「NHKスペシャル」ヒューマンなぜ人間になれたのか、旅はアフリカから始まったが放送されました。人間ホモ・サピエンスが地球上に誕生したのは約20万年前。人間は20万年の歴史の4分の3をアフリカ大陸だけで生きてきました。

 

南アフリカのブロンボス洞窟は世界中の研究者の熱い視線が注がれています。他の生き物とは違いちょっと変わった暮らしを始めた祖先たちの最も古い証拠が見つかっているのです。発掘しているのはノルウェーベルゲン大学の考古学者クリストファー・ヘンシルウッド博士。洞窟からは巻貝の首飾りなどオシャレの道具などが見つかっています。

 

カラハリ砂漠に住むサンの人々は遠い祖先とよく似た暮らしを今も守っています。一緒に暮らしているのは3世代20人の家族。首飾りを作るのは大切な日課の一つです。首飾りをプレゼントするのは共に生きていこうという心の証なのです。

 

アフリカの草原はずっと以前から厳しい乾燥化にさらされてきました。毎日の食料を見つけるのも簡単なことではありません。みんなで手分けして食料を探します。みんなで協力して食料を集め、みんなで分かち合います。人間は協力しあうことで乾燥した厳しい大地を生き延びてきました。

 

チンパンジーと人間は共通の祖先から分かれたいわば兄弟です。枝分かれしたのはホモ・サピエンス誕生のはるか前。旧人・原人・猿人とさかのぼって700万年前のことです。遺伝子は今でさえ1%しか違いません。チンパンジーは要求されないかぎり相手を自発的に助けることはしません。お互いにおせっかいに思われるようなことはしないのです。700万年前に分かれたチンパンジーと人間。この協力の違いを生んだのは骨盤の違いです。骨盤は産道、つまり赤ちゃんの通り道を決めます。人間の骨盤は横が広く縦が狭くなっています。この広い部分を上手に使わなくてはいけません。最も大きい頭と肩を産道の広い場所に合わせて回転させなければなりません。人間の出産は難産なため介助する人がつきものです。子供を生むことからして協力が必要なのです。その点チンパンジーは楽で、誰の手も借りません。母親が一人で産んで一人で育てます。人間は二足歩行に有利な姿勢をとるため骨盤が変化しました。横長で狭くなってしまい、人間だけが極端な難産になってしまったのです。この出産の制約こそ、協力し合うという人間独自の歩みを決定付けたのです。




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