ボーデン家殺人事件 リジー・ボーデンハウス

1892年、アメリカ・マサチューセッツ州フォール・リバーに住む街一番の資産家ボーデン家で事件が起こりました。家の主人のアンドリュー・ボーデンが斧で頭部を20回も殴られ殺されたのです。

父親が殺されたにも関わらず娘のリジー・ボーデンは驚くほど冷静でした。

リジー・ボーデン

リジーの継母であるアビー・ボーデンも殺されていました。2人の死亡推定時刻は2時間も差がありました。物取りの犯行ならこの時間差は生まれません。何回も殴っていることから怨恨の可能性が疑われました。

アンドリュー・ボーデンは銀行業で巨万の富を得た資産家でした。その娘として生まれたリジー・ボーデンは何不自由ない暮らしを送っていました。継母のアビー・ボーデンはリジーが2歳の時に家に来ました。

メイドのマギーは継母とリジーの関係は良くなかったと証言しています。2人の間では財産の相続をめぐる口論が頻繁に起きていたのです。

状況証拠から1週間後にリジー・ボーデンは逮捕されました。リジーは裁判で無罪を主張。物的証拠は何もないのに、彼女を死刑にするのかと弁護士は主張しました。これに陪審員たちの心が揺れリジー・ボーデンは無罪になりました。

リジーは父親の莫大な財産を受け継ぎ64歳で亡くなるまで豪遊生活を送りました。しかし、アメリカ人はみな犯人はリジーだと思っているそうです。

リジー・ボーデンハウス

リジー・ボーデンハウス

事件現場となったリジー・ボーデンハウスは事件当時と変わらず今も存在しています。事件から100年が経った1996年、リジー・ボーデンの博物館としてオープン。以来、世界中のマニアの間で人気となっています。

この家では撮影しようとするとカメラが撮れなくなったり、不思議なことがよく起こるそうです。ダイニングにはアンドリューとアビーの頭蓋骨や当時の写真などが飾られています。

アビーが殺されたゲストルームには泊まることも出来ます。お客さんたちが自由に書けるノートには「地下から奇妙な音が聞こえてよく眠れなかった」「電気が付いたり消えたりした」などと書かれています。

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