イタリア・サルデーニャ島の長寿兄弟|世界ふしぎ発見!

TBSテレビの「世界ふしぎ発見!」不老長寿の遺伝子を追え!でイタリア・サルデーニャ島の長寿兄弟について放送されました。

 

イタリアのサルデーニャ島には長寿の村があります。2012年、世界最長寿の兄弟としてメリス家の9人兄弟がギネスブックに認定されました。メリス家の兄弟は104歳を筆頭に78歳まで、9人の歳の合計は818歳。メリス家のように100歳以上の人は一つの家系に何人もあらわれます。遺伝子が関係していると考えられるのです。

 

サルデーニャ島で長寿と遺伝子の関係に挑んできたのがサッサリ大学のルカ・デイアーナ博士。人体は約60兆個の細胞からできていて、全ての細胞の中に遺伝子を持っています。この2重螺旋全体をDNAとよび、そこには約2万個の遺伝子がつらなっています。一つの遺伝子から一つのたんぱく質が作られ、このたんぱく質が体を作っているので、遺伝子は体の設計図と言われるのです。デイアーナ博士は100歳以上の人たちの調査で意外な現象に気づきました。それは長寿の人とそら豆の関係です。

 

サルデーニャ島にはソラマメを食べたり匂いをかいだりすると吐き気やめまいなどの症状が出る人がいると言います。そのため、そら豆を袋に入れて売らないと罰金が課せられます。またそら豆の耕作地は住宅地から300m以上離す決まりもあります。実はそら豆には体内の赤血球にダメージを与える活性酸素が含まれています。大多数の人はそれを分解するG6PDというたんぱく質を持っています。しかし、極一部の人は突然変異した遺伝子を持っていて、そのたんぱく質をうまく作ることが出来ないため、場合によって症状が出るのです。これはファビズムという遺伝性の疾患です。ファビズムの人は日本では少ないですが、サルデーニャでは人口の15%程いるのです。

 

デイアーナ博士は100歳以上の人に高い割合でファビズムの人がいることに気づいたのです。その遺伝子を持つとめまいなどの症状が出ますが、命を守ってもらっているという良い面もあるのです。サルデーニャにはこれまでペストやマラリアなど沢山の疫病に感染した歴史があります。生存が厳しい環境で島の人たちの遺伝子に突然変異が頻繁に起こりました。ファビズムもその一つですが他にも多くの突然変異が起こったと考えられます。そして、変異した複数の遺伝子が島の人々の長寿に関係しているのではないかとデイアーナ博士は考えています。




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