変異型クロイツフェルト・ヤコブ病|ザ!世界仰天ニュース

日本テレビの「ザ!世界仰天ニュース」で変異型クロイツフェルト・ヤコブ病について放送されました。

 

1985年、イギリス・ノーフォーク州に住むクレア・トムキンス(11歳)は愛犬を連れて近くの牧場に散歩に来ていました。その頃、イギリスの農業でホルスタインの牝牛が急に攻撃的になり歩行がおぼつかなくなりました。牛たちの様子から、この病気を「狂牛病(きょうぎゅうびょう)」と名づけることになりました。イギリス農漁業食糧省中央獣医学研究所はすぐに狂牛病のちにBSEと呼ばれる病気の調査を開始。被害は拡大する一方で、その原因は全くつかめませんでした。そして牛の脳を調べていた研究員が牛の脳にスポンジ状の空洞があることに気づきました。それは羊の風土病スクレイピーにかかった脳の状態とうり二つでした。

 

1987年秋、政府はこの病気を感染性のあるBSE(牛海綿状脳症)であると発表しました。牛乳を最短最速の効率で生産するため牛に栄養価の高い牛などの肉骨粉を食べさせていました。その時にスクレイピーにかかった羊の死体が混入してしまい、その肉骨粉がイギリス全土で販売されBSEが一斉に発生したのです。イギリス政府はただちに牛に肉骨粉を使用することを禁止。BSEの感染は収束していきました。

 

1996年4月、クレア・トムキンス(22歳)はペットショップで働いていました。クレアは婚約者とスペインへ旅行に。しかし、帰国したクレアは様子が変になっていました。2ヵ月後には、仕事にも行かず何時間も泣き続けるように。病院で医師に診てもらうと、不安発作だと言われ、うつ病の薬が処方されました。4ヵ月後には食べ物をうまく取ることができなくなり、視力も低下しました。また口の周りの感覚がなくなり、味覚まで喪失。医師は薬の副作用だと言い、薬をかえたものの変化はなく、むしろ食事を摂らなくなってしまいました。さらに手足の関節が痛み始め先の方が動かなくなりました。

 

クレアは精神病院に入院することになりました。幻覚まで見るようになり、自分の体を傷つけるようになってしまいました。それから8日後、クレアは意識不明になり国立病院へ。脳波が調べられ新型の感染症にかかっている可能性が疑われました。セント・メリー病院での検査により、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病にかかっていることが分かりました。原因はBSEにかかった牛を食べたことだと考えられました。しかし、クレアは11歳以降肉を食べていません。

 

ところが、プリオンの潜伏期間は長く20年以上経ってから発病することもあるのです。クレアの場合、11歳以前にBSEに感染した牛の脳などを混ぜ込んだミンチ肉を摂取したためプリオンが体内に侵入。プリオンが正常なたんぱく質をゆっくりと確実に異常なたんぱく質にかえていき、スペイン旅行に行った頃に発病。プリオンは自律神経を伝って脳に入り彼女の脳をおかし始めたのです。怒りっぽくなったり幼児退行したのは行動の抑制を司る前頭葉がおかされはじめたためでした。目が見えにくくなったのは視覚の中枢がある後頭葉がおかされはじめたためでした。変異型クロイツフェルト・ヤコブ病に対する治療法はなく致死率は100%です。両親は家にクレアを連れて帰ることにしました。8ヶ月にわたる自宅療養のすえ、クレアは亡くなりました。イギリスで22人目の犠牲者でした。




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