一度も会わない結婚詐欺|所さん!事件ですよ

NHK総合テレビの「所さん!事件ですよ」で女結婚詐欺師の驚きの手口について放送されました。2013年9月、宮崎県警に56歳の女が逮捕されました。いわゆる結婚詐欺。取調べに当たった刑事は女の手口を聞いて耳を疑いました。被害者の女性(20代)は近所に住む56歳の女がネットでなりすました架空の甥とメールのみで結婚の約束をし、300万円を騙し取られたと言うのです。

 

架空の甥から最初のメールが届いたのは2010年11月。「こんな時間に申し訳ないです。叔母がお世話になってるらしいですね」叔母とは56歳の女のこと。1週間後「今日は、早く帰れたけど体調不良だよ。もう寝るよ。おやすみ」と妙に馴れ馴れしいメールが。2週間後には「会えてないけど好きだよ」といくらなんでも早すぎるメールが届いていました。被害者が控えめな女性であることを近所に住む56歳の女は知っていたため、このようなメールを送ったと考えられます。そしてメールを始めて1ヵ月後のクリスマスには「こんな俺だけど、ついてきてほしい…」という結婚をほのめかすメールが届きました。被害者の女性は56歳の女からも「あなたと甥っ子が一緒に幸せになってほしい」と言われ、具体的に将来を考えていたと言います。結婚の意志を固めさせると詐欺師がその本性をあらわしました。「頼む俺に25万貸してほしい」というメールが。さらに話に説得力を持たせるために、架空の甥の同僚女性・谷口を登場させ、谷口はお金に困っている甥を助けてあげているとしたのです。そして56歳の女は恋敵・谷口にもなりすまし、女性を罵るメールを送りました。これはオレオレ詐欺で犯罪組織が集団でターゲットを追い込む手口に似ています。それを56歳の女はたった一人でやっていたのです。架空の甥の要求に応じ、お金を渡し始めた被害者女性は1年後、貯金がつきたといいます。それでも親戚などからお金を借り要求されるままお金を工面しました。ところが2012年3月、被害者女性の家族が不審に思い、男が勤めているとされた地元テレビ局へ。するとそんな男は実在しないことが明らかになったのです。警察は56歳の女を逮捕。さらに平成18年から29人の男性にお金を振り込ませていたことも発覚したのです。

 

その手口の一つが関西に住む20代の男性が被害にあったもの。56歳の女はコミュニティサイト上で医学部に通う女性になりすまし、被害者に接触。結婚をほのめかし、一度も会わずに5年で800万円を騙し取りました。