睡眠中の夫に妻が殴られる!レム睡眠行動障害|ザ!世界仰天ニュース

日本テレビの「ザ!世界仰天ニュース」眠りの不思議スペシャルでレム睡眠行動障害について放送されました。

 

2010年、アメリカ・オレゴン州カイザーに住む夫アダム・カーンズ(31歳)と妻ランディ・カーンズ(29歳)は結婚して10年目、3人の息子と妻の両親と賑やかに暮らしていました。しかし、夫には家族に言えないことがありました。家を買い妻の両親と同居を始めた矢先、義父が緊急手術。その費用は一家の主であるアダムが負担しましたが、実は借金でまかなっていました。そんなある夜のこと、次男のアイザック(5歳)の呼吸が時々止まっていることが分かりました。病院へ連れていくと睡眠時無呼吸症候群と診断されました。子供の場合、主にアデノイドと呼ばれる喉の奥や口蓋扁桃(こうがいへんとう)と呼ばれる場所が肥大することなどが原因で気道がふさがり起こる症状。この場合、酸素不足で脳が十分に休むことができず集中力の欠如や多動になることがあります。また深い眠りの間に分泌される成長ホルモンが少なくなり体の発育に遅れが出ることもあります。アイザックはアデノイドの切除手術を受けることになりましたが、借金があるアダムにとってこれ以上の出費は頭の痛い問題でした。

 

それ以来、アダムは眠れなくなってしまいました。妻からは「寝ぼけて夜中にシリアルを食べていたでしょ」と言われました。この時はまだ冗談だと思っていました。ところが、ある夜アダムは突然妻ランディを殴り始めました。そして何事もなかったかのように眠り始めたのです。ランディはすぐに救急車を呼びました。アダムは暴行罪で逮捕されてしまいました。

 

アダムは保釈後、妻を殴った自分が信じられず睡眠センターで検査を受けました。診断結果はレム睡眠行動障害(れむすいみんこうどうしょうがい)でした。レム睡眠とは一般的に浅い眠りで夢を見ている状態。眼球が動くことが多いです。そんなレム睡眠時に体が動き出してしまう睡眠障害をレム睡眠行動障害と言います。いわゆる夢遊病(睡眠時遊行症)は子供に多くノンレム睡眠(深い眠りで夢は見ない)時に起こるのに対し、レム睡眠行動障害はレム睡眠時に起こる行動障害で高齢者に多いのが特徴です。通常レム睡眠時は脳が活動し夢を見たりしますが、神経伝達物質が抑制されているため体に力が入ることはありません。しかし、レム睡眠行動障害の場合この抑制がきかなくなり脳の活動が筋肉へ伝達されることで見ている夢の通りに体が動いてしまいます。怖い夢を見ていると暴力的な行動に出る場合があると言います。

 

アダムはこの診断書を提出しましたが、地方検察局は暴行事件が症状によると証明できないとし起訴を取り下げませんでした。そこで夫婦は何とか一緒に暮らしたいとテレビ番組に出演。接近禁止命令の撤回と病気への理解を訴える彼らの行動に全米が注目しました。それから3年、カーンズ夫妻は一緒に暮らしています。事件から10ヵ月後、妻を暴行した罪を認め執行猶予付きの有罪になり、その代わりに接近禁止の命令を解かれるという司法取引に応じたためでした。今は家族そろって幸せに暮らしています。




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