中国の腎臓売買事件の真相|ザ!世界仰天ニュース

日本テレビの「ザ!世界仰天ニュース」で高額の給料を払う謎の会社について放送されました。2010年7月、24歳の男性が中国江蘇省南京市にある医療機器販売の会社に入社しました。月収は3000元(約3万9000円)。これは彼が住んでいた地域の平均月収の約2倍の高収入。会社に入るとまず詳しい身体検査が行われました。会社での仕事は医療機器を販売するため市内にある病院の設備を調査すること。なぜか社内では社員同士が会話をすることが禁じられていました。そして社長の蘇偉杰(ソイケツ)は時々社員を連れて商談に出かけていました。しばらく経つと、その社員は会社に来なくなったと言います。それを不思議に思っていると、彼も商談に連れていかれました。

 

商談では35万元(約452万円)の金のやり取りがあったと言います。その後、なぜか社長にサウナに連れていかれ、社長の知り合いと顔見世をさせられました。そして社長から「君の腎臓に買い手がついた」と言われました。社長は腎臓売買のブローカーだったのです。男性は無理やり眠らされ腎臓が摘出されてしまいました。手術後、男性はこのまま泣き寝入りはできないと警察に通報。そして社長の蘇偉杰(ソイケツ)と手術を行った病院の院長も逮捕されました。男性は自分の身に起こったことを記者に語りました。話を聞いた記者はこの事件を大々的に報じました。

 

事件から1年半後、中国の追跡取材番組でこの事件が取り上げられ取材が行われました。手術が行われた病院はすでに閉鎖。手術に関する資料は何も残っていませんでした。しかし、手術に関わった医師が「彼は自ら望んで腎臓を提供したいと言っていました」と発言。中国では金のために2つある腎臓の片方を売るという事件がしばしば起こっています。もちろん違法行為ですが、金に困っていた男性は6万元(当時約78万円)という報酬につられ腎臓を売ることを決意したのです。ブローカーである社長は腎臓を35万元で売買。摘出手術を行っていた病院には20万元が振り込まれていました。残りの金はブローカーの男の元へ。このようにすべて承知の上で腎臓の摘出は行われていたのです。

 

ところが、6万元もらえるはずたったのに3万元しか振り込まれていませんでした。怒りのあまり男性は警察に通報したのです。その時の記録には「6万元で腎臓を売る契約をしたのに3万元しか貰えなかった」と書かれています。そしてブローカーが逮捕されても怒りがおさまらず、メディアに対して自分は何も知らず騙されたとウソの情報を流したのです。真相解明のためテレビ局は拘留中のブローカー蘇偉杰(ソイケツ)にも取材を行っていました。彼は「腎臓売買は男性も同意していた」と主張。さらに「6万元を渡すという約束はしていない」と語ったそうです。

 

2012年4月20日、裁判の結果、ブローカーの蘇偉杰(ソイケツ)は懲役4年、罰金10万元の判決が下されました。自ら腎臓を売った男性は刑罰には問われていませんが、体には大きな傷跡が残っています。




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