疲労を数値化&疲労回復効果抜群の食材を発見|夢の扉+

TBSテレビの「夢の扉+(ゆめのとびらプラス)」で疲労の正体を解明!?驚きの疲労回復について放送されました。

 

大阪市立大学医学部附属病院には疲労を専門とする外来があります。慢性的な疲労はうつ病と誤診されやすく様々な病院を渡り歩いた末にここにたどり着く患者も少なくありません。その日本初の外来を作ったのが大阪市立大学特任教授で医学博士の渡辺恭良(わたなべやすよし)さんです。渡辺恭良さんは感覚だよりだった疲れを数値化するという体温計ならぬ疲労度計を開発しています。また、15年30億円という時間と予算をかけ疲労回復にずば抜けて効果的な物質を突き止めました。

 

疲労を引き起こす原因は動かした筋肉に乳酸がたまるからと考えられてきました。ところが、その定説を真っ向から否定したのが疲労研究の権威・渡辺恭良さんです。筋肉を動かすエネルギーを使えば使うほど増えていく乳酸。でも、乳酸は壊れた筋肉を修復し疲労を回復させる効果がありました。疲労の原因=乳酸という常識が覆されたのです。では、疲労を引き起こす真犯人は?その解明は渡辺恭良さんを中心とした国家プロジェクトとしてスタート。6年の歳月をかけて突き止めたのは活性酸素でした。

 

人は食べ物と酸素からエネルギーを作り体に入った酸素のうち数%が活性酸素になります。この活性酸素は体内の細菌を退治してくれる一方で、人間がオーバーワークになると大量に増え正常な細胞も傷つけてしまいます。この傷ついた細胞が修復されないまま蓄積された状態が疲労です。こうして渡辺恭良さんは疲れの原因は乳酸という説を覆し活性酸素による疲労のメカニズムを解明。世界中が驚きました。なぜなら疲労は体の異常を訴える3大アラームで唯一解明されていなかったからです。

 

渡辺恭良さんは京都大学医学部を卒業後、脳科学の研究者として名をはせました。40代で研究費13億というビッグプロジェクトのリーダーに抜擢されました。朝方まで仕事に没頭する日々が続き、体の不調をおぼえるように。ある日、猛烈な腹痛を感じ病院へ。診断は極度の疲労による胃腸炎でした。医学博士である渡辺恭良さんは、この経験から疲労と病の因果関係を知りたくなりました。疲労を研究すれば、きっと医学の進歩につながると思ったのです。渡辺恭良さんは脳科学の分野で未開拓だった疲労を研究テーマにすることを決意。過労死の労災認定者は年間約120人。しかし、実際に過労が原因で命を落とす人は数万人とも言われています。

 

1999年、国は国家予算を投じ本格的に疲労の研究をスタート。25の大学と研究機関が集まるプロジェクトチームのリーダーに抜擢されたのが渡辺恭良さんでした。日本を疲労という病から救いたいと渡辺恭良さんは研究に没頭しました。しかし、研究者仲間からは「疲れは休めば治るでしょう」「病気でもないのに疲労を研究する意味ってあるの」と心ない言葉をかけられました。そんな渡辺恭良さんの心の支えとなったのが「自分の道は自分にしか分からない」という言葉。渡辺恭良さんは国や企業から集めた30億円という莫大な予算で疲労回復物質の比較実験を行いました。タウリン、オルニチン、クエン酸など疲労を回復すると言われるありとあらゆる物質の効果を徹底的に分析・比較。結果、断トツで疲労回復する物質イミダペプチドを突き止めました。

 

通常の疲労回復物質は満遍なく体内にいきわたるのに対しイミダペプチドは疲労のたまりやすい場所にピンポイントで作用し効率よく疲労を回復してくれます。イミダペプチドを1日200mg摂取し続けると疲労の回復に効果があることが渡辺恭良さんの研究で証明されました。イミダペプチドが豊富な食材はマグロ、鶏のムネ肉です。

 

今なお減ることのない過労死。原因のひとつは脳が自分の疲れを認識できなくなり無理を続けてしまうことにあります。そこで渡辺恭良さんは体温計のように自分の疲労を客観的に計ることができれば過労死撲滅に一歩近づくはずだと考えました。それまでの疲労度の調査方法は主にアンケートでした。これでは患者の主観に頼るばかりで効果的な治療が行えません。渡辺恭良さんは自律神経の変化をはかることで心身の疲労を数値化できると考えました。自律神経のバランスを脈と心電で同時に計測する技術を開発。計測に要する時間はわずか2分半です。着手から15年、渡辺恭良さんはついに画期的な疲労時計を完成させました。2013年7月、渡辺恭良さんは地元・大阪に疲労時計を12台設置した疲労回復拠点を誕生させました。




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