統合失調症「誰かが悪口を言っている…謎の声」|ザ!世界仰天ニュース

日本テレビの「ザ!世界仰天ニュース」脳の不思議スペシャルで誰かが悪口を言っている…謎の声について放送されました。

 

1981年、イギリス・ロンドンに住むロン・コールマン(23歳)は先物トレーダーとして働くエリート社員で、新人ながら優秀で上司からの信頼も厚く、性格も明るく誰からも親しまれていました。しかし、先輩たちに何か噂されているような気がし、行動を監視されているように感じ始めました。「無能だ」「お前なんか辞めちまえ」などと誰かが言っているように感じました。同僚はロンのおかしな言動を心配していました。それはブツブツと独り言を言ったかと思うと、突然周りをキョロキョロするなど。しかし、ロンはみんなが自分を落とし入れようとしていると確信してしまいました。

 

ところが、彼が聞いていたのは全て頭の中で作り上げた幻聴でした。そしてみんなに笑われていると感じるのも彼自身が勝手に作り上げている妄想でした。ロンは統合失調症(とうごうしっちょうしょう)におかされていたのです。統合失調症は現在も詳しいメカニズムは解明されていませんが脳内で情報を伝える神経伝達物質のバランスが崩れることで幻聴、妄想などの症状が現れると考えられています。発症の原因としては体質、胎児期の脳形成の影響、成長期の環境、心理的ストレスが大きく影響していると言われています。初期症状としては食欲の低下、不眠、集中力が散漫になるなど。症状が進行すると幻聴や妄想が。統合失調症は100人に1人が発症し、日本にも約80万人の患者がいると考えられています。しかも発症者の8割以上が30歳以下の若者です。

 

ロンの妄想は日に日にひどくなっていきました。声は会社の外でも聞こえるようになりました。周りにハメられていると思い込んでいたロンは幻聴に対して何度も大声で怒鳴り返していました。周りはその奇妙な行動に距離を置き始めました。そしてついに誰もいない自分の家の中でも声が聞こえるように。もしかして奴等は想像を絶する組織かもしれないととんでもない考えにとらわれてしまいました。ついに、ロンは病院に行くように上司に言われました。精神科をたずねると統合失調症と診断されました。しかし、病気の説明を受けると暴れだしてしまいました。3日後、公園で怒鳴っているところを警察によって連れられ入院することに。ロンの病状は改善せず入院は長期化。仕事も辞めることになってしまいました。ロンはあまり薬が効かなかったのです。入院生活を1年半続けた頃、ロンの症状は少し良くなり退院しました。しかし、自宅に戻ると再発。処方された薬も勝手に飲むのを辞めてしまいました。1ヶ月で再び入院。その後も入退院を繰り返しました。

 

そんな時、市役所の福祉課の職員リンゼイ・クックと出会いました。彼女は毎日ロンに話しかけてきました。彼女の行動に次第にロンも心を開くように。そして彼女に「サポートグループに参加しませんか」と誘われました。サポートグループとはヒアリング・ヴォイシズという幻聴に対してどう取り組むかを考え学ぶセルフヘルプグループです。ロンが参加したグループは自分の体験を赤裸々に語るものでした。しかし、ロンは自分の弱さをさらけ出すことが出来ませんでした。ところがリンゼイから「頭の声を消すのではなく対話をすると仲良くなれる」と言われロンは少しずつ変わっていきました。幻聴に対しうまく対処するという方法で克服したのです。

 

現在ロンさん(55歳)は自分の経験をいかし精神の病に苦しむ人たちのトレーニングコンサルタントとして活動しています。カレンさん(50歳)と結婚しカレンさんの連れ子も含め7人の子供のパパになっています。




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