ネルトリンゲン|世界ふしぎ発見!

TBSテレビの「世界ふしぎ発見!」で隕石が生んだ南ドイツの奇跡について放送されました。古来、隕石は人々から恐れられてきました。しかしその一方、神聖な石としても崇められてきました。今から1500万年前、ヨーロッパの大地に隕石が落下。巨大な穴を開けました。そして人類はそのクレーターの上に文明を築きました。ドイツ南部バイエルン州に位置し丸い城壁が囲まれた中世の町並みを今もほぼ完全な形で残すネルトリンゲンです。

 

ネルトリンゲンは国際交易都市として14世紀から16世紀にかけて栄えた街です。街を囲む高さ約10m、周囲約4kmの丸い城壁ときれいに統一された赤い三角屋根。実はネルトリンゲンは今話題のアニメ「進撃の巨人」の舞台にもよく似ています。しかし、ネルトリンゲン自体が隕石クレーターなのではなく巨大なクレーターの中に生まれた一つの街です。1500万年前、この地に飛んできた直系1kmを超える隕石はマッハ70で地上に衝突。そのエネルギーによって直径約25km、外周約80kmにもおよぶ巨大なクレーターを作り出しました。そして、そのクレーターは現在リース盆地と呼ばれています。街を囲むクレーターのような丸い城壁は14世紀、王立国家としての存在を示すため当時の様式にのっとって作られたものだったのです。しかしネルトリンゲンが巨大クレーターの中に出来たのは隕石がもたらした数々の奇跡によるものです。

 

隕石の破片は衝突時に燃え尽きてしまったのか、長い年月をかけて風化したからなのか、今では他の石と見分けがつかないと言います。隕石は衝突時に深さ4.5kmにまで達し、その衝撃によって3億年前の地層を含む8種類もの地層をぐちゃぐちゃに掘り起こしたそう。隕石の衝突によって粉砕された様々地層の石や塵などが大気中に舞い上がりながら溶けて一緒になり地表に降り積もってやがて固まり大小様々な石などの素材が集まって出来たのがスーバイト。スーバイトは加工しやすいことから石財として重宝されました。ネルトリンゲンの美しい中世の街並みは隕石の衝突なくしては生まれなかったのです。さらにネルトリンゲンだけでなくリース盆地に人類が文明を築いたこと自体、隕石の衝突による必然だったと言います。リースクレーターの内部は一定の暖かさに保たれ土壌が豊かいなりました。そのため周辺地域よりはるか昔から人類が定住し農耕をして生活していたのだそう。リース盆地内には100近くもの街があり、真ん中にあるのがダイニンゲンという街です。

 

1500万年前、南ドイツの落ちた巨大な隕石リース盆地を作った隕石ともう一つ直径150m程の隕石が地球の軌道上に入りました。2つの隕石はほとんど同じ軌道を通り小さいほうの隕石はリース盆地から40km程離れた場所に衝突しました。それがシュタインハイム。シュタインハイムを囲む地形は直系約3.5km。リース盆地よりははるかに小さな円形ノクレーターによって形成されています。さらにその場所はリース盆地とは違い動物たちの楽園になったと言います。隕石衝突によって出来たクレーターにはリース盆地と同じように水がたまり湖となりました。しかし深さが違いました。太陽の光が届くほどよい深さの湖は水生生物が大繁殖。やがてそれをエサにする動物たちが集まりシュタインハイムは野生の王国となったのです。




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