母娘クライシス あなたの愛が重い|特報首都圏

NHK総合テレビの「特報首都圏」で母娘クライシス~あなたの愛が重い~が放送されました。誰よりも近くにいて深く分かり合えているはずの母と娘ですが、今その関係に異変が起きています。最近出版された本の表紙に並ぶのは「毒母」「ヤバ母」という言葉です。実の母と娘の確執がかつてない程に注目を集めています。

 

都内に暮らす40代の女性は母親との関係が悪化し2年前に縁を切りました。専業主婦だった母は気性が激しかった父との生活に耐えながら彼女を大切に育ててくれました。母を支えるのは自分しかいないと彼女は必死に勉強し大学院を卒業。大学教授になりました。結婚し2人の子供にも恵まれ母との同居のため2世帯住宅を提案しました。しかし、この頃から母の態度が豹変したと言います。仕事と家庭の両方を手に入れた彼女に嫉妬したのです。10年間、母との関係に耐えてきましたが心のバランスを崩し別居を決意。今は連絡を取っていないと言います。親子の縁を切るまで深刻化しないまでも悩みを抱える娘たちが増えています。

 

都内の出版社で働いている品川泉さん(37歳)は両親と2人の兄の5人家族でした。専業主婦だった母は身の回りの世話から手作りのお菓子まで何でも出来る完璧なお母さんだったと言います。品川さんが母を重く感じるようになったのは8年前。結婚し子供が生まれると母は自分がしたのと同じ完璧な子育てを求め口を出してきました。働きながらの子育てでは母の要求にこたえることが出来ず品川さんは強いストレスを感じるように。品川さんはこれから先、母とどう関わっていけばいいのか悩んでいます。

 

佐藤ひろみさん(64歳)は38歳の時に一人娘の早香さんを出産しました。どうしても女の子が欲しかったと言います。短大で油絵を学んでいた佐藤さんは、いつか画廊を経営したいという夢がありました。しかし、結婚と同時に専業主婦になり生きがいは娘の早香さんだけになっていきました。娘の才能を見出そうと3歳でピアノ、6歳の時にはマリンバも習わせました。いつでも練習できるように自宅にもグランドピアノなどを買い揃えました。ところが、そんな母の愛情はある日突然拒絶されます。早香さんから思いもよらない手紙を渡されたのです。「あんたに私に何が必要で必要じゃないかなんて決めてもらいたくない。私には人としての権利がある。もう与えられるなんてまっぴらだ。くるしい。くるしい。」と書かれていました。そして早香さんは中学1年生の時、摂食障害に。今まで娘のためにとしてきたことが否定され佐藤さんはどうすればいいか分からなくなりました。

 

危険度チェック ~娘~

・悩み事は友人や夫(恋人)より母に相談する
・家事や育児をしながら「母のように完璧に出来ない」と落ち込む
・受験や就職は母のすすめに従った
・母からよく父の愚痴を聞かされた
・旅行に行くなら母とがいい
・母には私しかいないと思うとかわいそうになる

 

危険度チェック ~母~

・娘のことは私が一番良く分かっている
・娘には仕事を通して自己実現してほしい
・娘も子どもを産めば私の苦労が分かるはず
・私だって娘の時代に生まれていれば…と思う
・娘といる時が一番ほっとする
・毎晩のように娘に電話やメールをするのは母として当然のこと

 

品川泉さんは今まで言えなかった自分の思いを伝えたいと母を食事に誘いました。レストランにしたのは家の中だと母に話を受け流されてしまうと考えたからです。母親は自分の言葉が娘を傷つけていたことを初めて知りました。

佐藤ひろみさんは親子関係の本を読んだりカウンセリングに通ったりしてきました。その中で自分の気持ちを一方的に押し付けてしまっていたことに気づいたのです。今、佐藤さんは娘以外の生きがいを持とうと以前から興味のあった手芸を本格的に始めています。手芸を通して新しい友達も増えてきました。娘の早香さんも4ヶ月前に実家を離れ一人暮らしを始めました。書店でアルバイトをしながら小さい頃から憧れていたダンスに挑戦しています。ケンカが絶えなかった親子の関係は少しずつ穏やかなものになってきました。




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