ロゼッタストーンとヒエログリフの解読|たけしの新・世界七不思議大百科

テレビ東京の「たけしの新・世界七不思議大百科~古代文明ミステリー~」で大英博物館の至宝ロゼッタストーンについて放送されました。

今から約200年前に発見されたロゼッタストーン。石の表面に刻まれていたのはエジプトの古代文字ヒエログリフです。ヒエログリフはエジプトの様々な遺跡に書かれていましたが全く読むことのできない謎の文字でした。しかし、ロゼッタストーンの登場によりヒエログリフは解読されピラミッドなどに刻まれたエジプト文明の謎が次々と解き明かされることになりました。

1798年、フランス国民から絶大な人気を得ていた29歳のナポレオンがライバル国であるイギリスへの侵攻軍司令官に任命されました。ナポレオンは大国イギリスに直接攻め込むのは難しいと判断。エジプトを占領しイギリスの財源の一つとなっていたインドとの物流を絶つ作戦を立てました。3万8000人の兵と共にエジプトに渡ったナポレオンですが、船には学者や芸術家によるエジプト研究特別チームも乗っていました。ナポレオンはアレクサンドリアの港を攻略。そこで部隊を2つにわけ、半分をアレクサンドリアの艦隊に残し、自らは首都カイロを目指しました。しかしアレクサンドリアに残した艦隊が壊滅。襲ったのはイギリスのネルソン提督でした。イギリス軍の巻き返しにあったナポレオンは砂漠に閉じ込められました。しかし、ナポレオンが連れて行った学者たちにとってはかっこうの研究時間ができました。フランス軍はイギリス軍の攻撃にそなえアレクサンドリア周辺に前線基地をかまえました。ラシードにあった要塞を補強したのがその一つでした。その作業中、一人の兵士が謎の黒い巨石を発見。それがロゼッタストーンでした。石はただちにアレクサンドリアの守備をまかされたムヌー将軍に送られました。石の表面には3種類の文字群が刻まれていました。一番上には謎の文字であるヒエログリフ。その下にはヒエログリフの崩し文字であるデモティック。そして一番下には現代でも読むことができるギリシャ文字が刻まれていたのです。ギリシア文字からロゼッタストーンには古代エジプトの王を称える言葉が刻まれていることが分かりました。そしてヒエログリフにも同じ内容が書かれていることが推測されました。石はすぐに学者たちのいるカイロに送られましたが、しばらくするとイギリス軍がカイロを目指しているという知らせが。そこでナポレオンはロゼッタストーンをアレクサンドリアに戻しました。しかしロゼッタストーンを発見してから2年後、ムヌー将軍が守っていたアレクサンドリアはイギリス軍により陥落。エジプトで集めた収集物は奪われ、ムヌー将軍がマットで隠していたロゼッタストーンも見つかりイギリスに奪われてしまいました。

エジプトからイギリスに運ばれたロゼッタストーンですが、ヒエログリフの解読はロゼッタストーンを持ち帰ったイギリスばかりが挑んでいたのではありませんでした。実はエジプトへ渡ったフランスの学者たちはロゼッタストーンがイギリス軍に奪われる前に写しをとっていました。

イギリスの物理学者トーマス・ヤングがヒエログリフの解読に挑みました。ヤングは物理学だけでなく医学、言語学など様々な分野で活躍した天才学者。そのヤングが目をつけたのはヒエログリフで書かれている文章の中に何度も現れるカルトゥーシュと呼ばれる楕円の枠。そしてカルトゥーシュの中に出てくるヒエログリフがギリシャ語部分に何度も出てくる王の名前プトレマイオス5世であると考えました。当時、絵でかかれていたヒエログリフはその全てが意味を絵であらわした表意文字だと考えられていました。例えばパンの絵が意味するのはパンであるというように。しかしヤングは当時の定説を覆しパンの絵はパンを意味するのではなく、アルファベットのTの音であると主張したのです。ヤングはヒエログリフがアルファベットと同じ表音文字である可能性を見抜いたのです。そしてその考えからカルトゥーシュの中のヒエログリフの読み方がプトレマイオスだと分かりました。しかし、のちにヤングが解読したアルファベットのほとんどが間違いだったことが判明。ヤングによる解読成果の発表はフランスを落胆させました。

しかし、そんなフランスに救世主となる天才言語学者ジャン=フランソワ・シャンポリオンが現れました。解読を始めて13年目、ついに歴史を変える日が訪れました。解読の鍵となったのは4世紀にエジプトで生まれたコプト語でした。アパートで図版を詳しく調べていたシャンポリオンはそれまで見たことがないカルトゥーシュの中の人名に気がつきました。最初の図はそれまでの研究から太陽を表す図で「RA」あることが分かっていました。最後の図はロゼッタストーンの研究からプトレマイオスの最後の文字Sだと分かりました。真ん中の字は「生む」を意味するコプト語では「MIS」。この頭文字を当てはめてみるとラムセス。シャンポリオンはコプト語をヒントにヒエログリフの文字をあわせ独自の対応表を作り上げました。コプト語に精通していたシャンポリオンはついにヤングよりも正確にヒエログリフに合う音を解読したのです。シャンポリオンの功績により後にピラミッドを作った主の名をはじめ、エジプト文明の様々な謎が明らかになったのです。




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