POTS(体位性頻脈症候群)|ザ!世界仰天ニュース

日本テレビの「ザ!世界仰天ニュース」知られていない病気と闘うSPで毎日何度も失神する女子高生について放送されました。イギリス・ウエストヨークシャー州に住むペイジ・バートラムさん(20歳)はPOTSという病気と闘っています。

14歳の頃、ペイジ・バートラムさんは突然意識を失うという症状に悩んでいました。初めて症状が出たのは水疱瘡でしばらく学校を休み、久しぶりに登校した時でした。すぐに失神の原因を探るため心電図や血液検査が行われました。すぐに命に関わるものではないこと、貧血でないことが分かりました。翌日、何度も失神し両親はてんかんを疑いました。そこで脳波の測定が行われましたが、てんかんではありませんでした。

ペイジ・バートラムさんの失神には特徴がありました。まず息が荒くなり冷や汗をかく前兆があること、それから間もなくして意識を失います。失神は避けられませんが、危険を察知できるようになりました。前兆を感じてから倒れるまでの一瞬の間、どこかに寄りかかったり、なるべく膝から落ちて手で衝撃を和らげるよう意識しました。そのため大けがを回避することができたのです。

初めての失神から2年経ち、ペイジ・バートラムさんは高校生になりました。大きな怪我もなかったため、恐怖心や警戒心が薄れ始めていました。そんなある日、階段で失神し転落してしまいました。その後、退院し失神の症状を調べていたある日、失神の発作を持つ人を援助する団体のHPを見つけました。そこにペイジ・バートラムさんに似た症例が載っていました。連絡してみると「POTS(体位性頻脈症候群)」だと分かりました。

人間は立った状態だと重力により血液が下半身に溜まっていきます。通常はそれを防ぐため心臓にあるセンサーが働き下半身の血管をしめて血液を押し上げます。一時的に心臓を速く動かし全身に血液を送ります。しかし、そのセンサーに何らかの異常があると血管や心臓のコントロールがうまくいかず、脳に血液が行きにくくなり立ちくらみや倦怠感、失神などを引き起こします。立ちくらみは多くの人が経験しますが、通常はしゃがみ込めば脳に血が回り失神までは至ることは少ないです。しかし、ペイジ・バートラムさんの場合、しゃがみ込む間もないほど失神までの時間が短いと考えられました。実は、POTSは学校の朝礼で倒れたり、朝どうしても起きられないなど中学生の10人に1人いると言われている起立性調節障害の一種です。

「POTSの人全てが彼女ほど頻繁に失神を繰り返すわけではないです。POTSというのは日常生活に大きな支障をきたす病気なんですけれども命に関わるということは少ないです。ウイルスによる感染症であったりとか骨折などのケガ、熱中症だとか、そういったことをきっかけに発症する方が一部います」(東京医科大学小児科 呉宗憲さん)

ペイジ・バートラムさんも水疱瘡がきっかけで発症した可能性が高いと言います。病名が分かり彼女の生活は大きく変わりました。目が覚めてもすぐには起き上がらずベッドの上でゴロゴロします。急に起きると血液の流れがついてこられないため細かい動きで慣れさせるのです。また食後は血液に脳が行きにくくなるため、食事の量を少なめに1日に4回に分けるように。そして十分な水分を摂り、塩分は多めに。これにより血液の量を増やすことができ体にめぐらせることができます。これを意識するだけで失神はかなり減ったと言います。

 

現在20歳になったペイジさんは薬のおかげで、週に1回程度の失神で済むようになったと言います。そして婚約者のカイルさんと一緒に暮らしています。


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