甲状腺の病気 バセドウ病&甲状腺機能低下症|チョイス@病気になったとき

NHK・Eテレの「チョイス@病気になったとき」で甲状腺の病気について放送されました。日本では約500万人が甲状腺に何らかの問題を抱えているとされています。

 

人によって症状が違う甲状腺の病気とは?

 

甲状腺ホルモンは甲状腺で作られます。血液によって運ばれ、全身の臓器に作用。新陳代謝を活発化し、活動に必要なエネルギーを作り出す大切なホルモンです。通常、甲状腺は脳からの指令を受け、必要な分だけホルモンを作り血液中に分泌します。ところが、本来は身体を守っているはずの免疫細胞がなぜか暴走して甲状腺を刺激すると、甲状腺は脳からの指令を受けていないにも関わらず通常よりも多くホルモンを作り血液中に分泌してしまうことがあります。するとエネルギーが過剰に作られ、代謝のコントロールができなくなってしまいます。この状態がバセドウ病です。バセドウ病とは、つまりアクセルを踏み続けているような状態になってしまうことなのです。

 

バセドウ病の主な症状

甲状腺の腫れ、体温上昇、多汗、痩せる、動悸・頻脈、疲れやすい、下痢、ふるえ、かゆみ、イライラ、コレステロール低下、月経不順など

バセドウ病の男女比は女性4:男性1です。また20~40歳代で発症する人が多いと言われています。

 

甲状腺の異常を見つける検査とは?

1、触診
甲状腺がある喉元を医師が触って形や大きさに異常がないか調べます。

2、超音波検査
甲状腺を画像化するのに最も適した検査で細かいところまで見ることができます。バセドウ病の場合は甲状腺が腫れるため、幅が広く写ります。さらに血流量も増えるので真っ赤に写ります。

3、血液検査
血液中のホルモンの数値をはかることでバセドウ病かどうかが分かります。

 

バセドウ病 治療のチョイス

抗甲状腺薬
薬の量は症状の具合、数値の変動などを定期的に医師が確認しながら調整します。

菊池靖子さん(55歳)は1年前にバセドウ病の診断を受け、甲状腺ホルモンを抑える薬で治療をしていました。ところが、治療を始めて2週間後、薬の副作用で白血球の数値が低下していることが分かったのです。そこで菊池さんがチョイスした治療法はアイソトープ治療。放射性ヨウ素が入ったカプセルを1回飲むだけです。ヨウ素とは、昆布などの海藻類に多く含まれる栄養素。食物から摂ったヨウ素は甲状腺に取り込まれ、甲状腺ホルモンを作る材料になります。アイソトープ治療はこの性質を利用しています。放射性ヨウ素を飲むと、すぐに腸から吸収され血液中を運ばれ甲状腺へ向かいます。甲状腺にとりこまれると放射線が組織を破壊。甲状腺ホルモンを作る場所を少なくします。その結果、分泌が減るのです。効果は治療後1~2週間であらわれます。1度回復すれば再発の恐れもないとされています。

アイソトープ治療を受けるさいは、治療後1週間は乳幼児や妊婦との長時間の接触を避ける必要があります。さらに昆布などのヨウ素を含む食事や、うがい薬などヨウ素を含む医薬品の使用は治療を行う日の前後1~2週間は禁止です。また妊婦、授乳中の女性、6ヶ月以内に妊娠する可能性がある女性、小児はアイソトープ治療を受けることはできません。

 

甲状腺ホルモンが出なさすぎる病気とは?

西澤由美子さん(79歳)は甲状腺機能低下症になりました。症状に気づいたのは16年前、ろれつが回らなくなったと言います。その後、1年の間に声がかすれて出ない、耳が聞こえにくいなど様々な症状が出ました。耳鼻科で調べてもらってものどや耳に異常は見られませんでした。倦怠感にも襲われ、様々な栄養剤を試しましたが、どれも効果はありませんでした。やがて、まぶたが重く感じられたり、顔のむくみなど見た目にも変化があらわれました。さらに平衡感覚も失い病院へ。詳細な血液検査で、甲状腺ホルモンの分泌量が通常より少ないと分かりました。

何らかの理由で暴走した免疫細胞が甲状腺を攻撃。甲状腺組織が壊されたことが原因でした。ホルモンの分泌量が減ると代謝が悪くなり、体の全ての器官の働きが鈍くなってしまいます。その結果が体の倦怠感をはじめ様々な不調となって西澤さんを悩ませていたのでした。甲状腺機能低下症の治療に用いられるのは甲状腺ホルモン剤。西澤さんはホルモン剤を飲み続けたことで3か月後には全ての症状が改善していきました。

 

甲状腺機能低下症の主な症状

甲状腺の腫れ、寒気、皮膚の乾燥、太る、徐脈、倦怠感、便秘、むくみ、脱毛、記憶力の低下、コレステロールの上昇、月経過多など


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