めまい 良性発作性頭位めまい症&メニエール病|チョイス@病気になったとき

NHK・Eテレの「チョイス@病気になったとき」でめまいについて放送されました。

 

目が回る本当の原因は?

大阪府に住む30歳の田中さん(仮名)は数か月に1度のペースでめまいを感じることがありましたが、1分程でめまいは治ったと言います。しかし2016年2月、目覚めた瞬間、今まで感じたことのない激しいめまいを発症。救急車で近所の総合病院にい運ばれた田中さん、めまいを抑える薬の点滴をうけたところ症状は一旦治まりました。その後、耳鼻咽喉科を受診した田中さん、診断名は良性発作性頭位めまい症でした。

人間の体のバランスは耳の奥の内耳という部分の働きで保たれています。中でも特に重要な働きをするのが三半規管と耳石器です。それぞれリンパ液という液体で満たされており、三半規管は中を通る液体の流れを、耳石器は耳石という石の動きを感知することで現在の頭の動きや傾きの状態を常に脳に伝えています。ところが、この耳石の一部がちょっとした刺激や老化によって剥がれ三半規管に入ってしまうことがあります。すると耳石は液体の中を流れていき実際の頭の動きとは関係ない流れを作り出してしまいます。その結果、頭は止まっていても揺れているという信号が脳に送られてしまうのです。すると、耳から誤った信号を受けた脳は目に信号を送ります。これにより目が回ってしまうため視界が回転するような激しいめまいが起きるのです。

 

脳の病気を疑うとき

めまいに加えて
・顔や手足のしびれ、まひ
・ろれつが回らない
・ものが二重に見える
・立てない、歩けない
一つでも当てはまれば脳からくる病気を疑ってください。すぐに救急車を呼び脳神経外科、神経内科へ。

 

治りづらい良性発作性頭位めまい症にオススメ

三半規管の中にはクプラというゼラチン状の部分があります。このクプラに耳石がくっついてしまう場合があり、このタイプは今まで治療が難しいとされてきました。しかし、オススメな対策があると言います。

・壁に手をついて片足ジャンプ
・左右10回ずつ
・1日1回以上

 

良性発作性頭位めまい症になりやすい人は?

・寝相の良い人
寝相が良い人は長時間同じ姿勢をとるため、はがれた耳石が同じ場所に集まりやすい

・50代以降の女性
骨粗しょう症によるカルシウム不足で耳石がはがれやすくなる

 

自宅で簡単予防!寝返り運動

1、枕に頭をのせて仰向けになる(10秒)
2、右向きで10秒
3、仰向けに戻って10秒
4、左向きで10秒
5、仰向けに戻る

これを朝晩10セット行うことで、耳石が一か所にかたまりにくくなり予防に効果的です。また枕を少し高くして寝る、カルシウムを摂るなども予防になるそうです。

 

患者数増加中!さらに恐ろしいめまいとは?

神奈川県で工務店を営んでいる佐藤邦之さん(42歳)は3年前、右耳に突然違和感を感じました。しかし、日常生活には支障がなかったため様子を見ることにしました。ところが4日後、布団から立ち上がろうとしたところ激しいめまいを発症。さらに低い音を中心に右耳の聞こえが悪くなってしまいました。その後も症状はみるみる悪化しました。1週間後、北里大学東病院でめまいの正体が判明。診断はメニエール病でした。

内耳にはかたつむりのような形をした蝸牛という器官があります。蝸牛の中は外リンパ液と内リンパ液という液体で満たされており、耳から入ってきた音を液体の振動に変えることで脳に伝える音のセンサーの役割をしています。メニエール病は何らかの理由で内リンパ液がたまりすぎてしまう病気です。メニエール病の本質的な原因は不明ですが、ストレスを誘因として発症すると言われています。また強いストレスがかかった期間の後に発症しやすいそうです。

 

メニエール病を疑うとき

メニエール病の大きな特徴は耳の異常にあります。
・めまいが10分以上続く
・耳鳴り
・耳がつまった感じ
・耳の聞こえが悪い(主に低い音)

当てはまる場合はできるだけ早く耳鼻咽喉科を受診しましょう。メニエール病は進行性の病気のため早期発見が重要です。治療が遅れると難聴が残る場合もあります。

 

メニエール病の治療法

・利尿剤などの薬物治療
・ストレスをためないような生活指導

 

メニエール病の意外な治療法とは?

佐藤邦之さんがチョイスした治療法は水分摂取療法です。これまでメニエール病はストレスの影響が大きいと考えられてきましたが、最近新たに注目されている原因が脱水です。水分が不足して体が脱水状態になると脳からバソプレッシンというホルモンが分泌されます。このホルモンはこれ以上水分が外に出ていかないように体内に水分を溜め込む大切な働きをしています。ところが、メニエール病の患者さんは何らかの原因でバソプレッシンが内耳で働きすぎてしまうため、内耳に水分が溜まりやすくなっています。そこで、水を積極的に摂取してバソプレッシンが働きすぎない環境をつくることで内耳に水分が溜まらないようにするのが水分摂取療法の目的です。

 

水分摂取療法の注意点

・自己判断で行うのは厳禁!
・心臓と腎臓に負担がかかるため必ず専門医の指導のもと行う

 

めまいの意外な原因とは?

守屋正彦さん(61歳)は謎のめまいに苦しめられてきました。始まりは25年前、電車内で寝ていた守屋さんは目覚めた時にめまいを発症。耳鼻咽喉科を受診しましたが、ハッキリとした原因は不明でした。4年後、脳神経外科を受診してみた守屋さん。CTやMRIなど詳しい検査を受けましたが異常は見られませんでした。その後もめまいはどんどん悪化。とうとう仕事をすることもできなくなりました。頭を動かすとめまいが激しくなってしまうためコルセットで首を固定して生活していたと言います。発症から19年、額田記念病院でようやく解決の糸口が見つかりました。守屋さんを診察した中山杜人さんは首に原因があると考えました。

脳の中で体のバランスを司っているのは小脳と脳幹です。ここに血液を運ぶのが椎骨動脈です。首の骨の間を通っています。椎骨動脈は左右1本ずつあり、途中で合流して小脳と脳幹に血液を運んでいます。ところが動脈硬化などが原因で血管の中が狭くなったり曲がったりすると、小脳と脳幹への血流が減りめまいを起こしやすくなると考えられています。それに加えて守屋さんの場合、首の骨の変形もみられました。つまり、長引くめまいには動脈硬化と首の変形が影響していたと考えられたのです。

診断後、しばらくは抗めまい薬を服用しながら首のこりをほぐす体操や、首に負担をかけない生活を心がけた守屋さん。すると19年間苦しんだ症状は改善。今ではもう下を向いてもめまいを感じることはなくなりました。


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