ロシアの平均寿命40代の町 ジェルジンスク|ザ!世界仰天ニュース

日本テレビの「ザ!世界仰天ニュース」でロシアの平均寿命40代の町について放送されました。その町はモスクワから東へ約420キロのところにあるジェルジンスクです。町の中心部は活気がありキレイに整備されています。

「私の妻は40代で亡くなりました。2つ先の家の女性も、この前亡くなったばかりですよ」(村人)
「墓には大勢の若い人が埋められているよ。ほとんどが40代で亡くなっているからね」(村人)

村人が若くして命を落とす理由は町を流れるボルガ川付近にありました。河岸には大量のドラム缶が捨てられ、川の水はヘドロ状になっています。ドラム缶のゴミは化学薬品の廃棄物です。

東西冷戦時代、ここには多くの工場が立ち並んでいました。実は、そこで化学兵器が作られていたのです。猛毒ガスのサリンやVXガス、それらを生成する上で出た大量の廃棄物をそのまま川に捨てていたのです。こんな行いが90年代後半まで約70年間も続けられたのです。

土壌検査をすると190種類以上の化学物質が検出されました。中でも極めて危険なのがメタクリル酸メチル。これは中核神経、内分泌系、腎臓などの器官に障害を起こし、がんを誘発します。川の水に溶け込んだ有害物質は地下水となり、その一部は町の水道へ。さらに有害物質は蒸発したりホコリとなって空気中を漂います。つまり、長年のあいだ町の人は有害物質が溶け込んだ水を飲み続け、さらに大気に紛れた物質を吸い込み、それが少しずつ体に蓄積されていったのです。

ジェルジンスクの人口は現在約23万人。汚染された町になぜこんなに多くの人が住んでいるのでしょうか?それは未だに多くの化学薬品工場が立ち並んでいるからです。理由は鉄道の線路があり原材料の運搬に便利な場所であること、そして工場を移転するには採算が合わないためだと言います。町の空気成分を分析するとフェノールやアンモニアなどがかなり高い数値で検出されました。中でもフェノールは通常の約4倍です。これにより、工場の作業員だけでなく一般市民までも次々に喘息を発症しています。職業病と診断された患者は約4000人です。

「この町に産業は化学薬品工場したないんです。町の人は皆あそこで働くしかありません」(病院の院長)

現在、多くの工場では排出する有害物質を減らす取り組みが行われています。そして化学兵器の廃棄物を政府も何とかしようと取り組んではいますが、取られた策は汚染された地域を埋め立てるというもの。しかし、この作業ですら予算の面ですでに滞っています。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。コメントは管理人の承認後に表示されますのでしばらくお待ち下さい(スパム対策)