胆のうの病気 胆石&胆のうポリープ|チョイス@病気になったとき

NHK・Eテレの「チョイス@病気になったとき」で知っておきたい胆のうの病気が放送されました。

 

胆石

久米昌三さん(67歳)は2年前、胆石が原因で緊急手術を受ける事態に陥ってしまいました。そんな久米さんと胆石の付き合いは古く、最初の出会いは20年以上も前。当時勤めていた市役所の定期健診で見つかったのです。しかし、何の症状もありませんでした。実は胆石は6~8割は無症状というサイレントシックなのです。そもそも胆石とは胆汁の中のコレステロールなどが胆のうや胆管で固まったもの。胆石で痛みなどを感じるのは胆のうの出口部分を胆石が塞いだ時。溜まった胆汁を押し出そうと胆のうは収縮し痙攣するのです。

ところが久米さんの場合、胆石が胆のうの出口から離れた場所にあったので、こうした痛みを感じることもなかったのです。そして久米さんと何もしない胆石との静かな付き合いは20年にわたって続きました。しかし2014年3月、みぞおちあたりに違和感があらわれました。それでも最初は胃もたれかと思ったと言います。ところが、数日経った夜に強い痛みが襲ってきたのです。それでも週末で病院が休みだったこともあり我慢し続けた久米さん。痛みが治まることはありませんでした。丸一日我慢し続けた翌日の夕方、ついに痛みに耐えられなくなった久米さんは救急外来へ行くチョイスをしました。そして血液検査やエコー、CT検査を受け、痛みの原因が胆石であることが分かりました。久米さんは急性胆のう炎を起こしていたのです。

久米さんの胆石はいつの間にか胆のうの出口を塞いでいたのです。胆汁が流れ出ず、ここから痛みが始まりました。さらに我慢し続けたため、胆のう内部は強い圧力を長時間受け続けました。胆のうは炎症を起こし、痛みは激しくなっていったのです。久米さんの最初のチョイス我慢は裏目に出てしまいました。

 

胆石ができやすい人

肥満気味の人、脂っこい食事が好きな人、50歳以上の人

 

胆石の主な症状

腹痛、背部痛、嘔吐、発熱、黄だん
症状は食後に出ることが多いです。

 

久米さんのチョイスは?

急性胆のう炎と診断された久米さんがしたチョイスは腹腔鏡手術。腹腔鏡手術とはお腹に開けた小さな穴から、切除するための器具やカメラを入れモニターを見ながら行われる手術のこと。現在、胆のうを丸ごと摘出する手術の8割はこの方法で行われています。従来の開腹手術と比べると、小さな穴を開けるだけですみ体への負担が少ないことが特徴です。久米さんは腹腔鏡手術を受け、手術は無事成功しました。

取り出された胆のうは壊死性変化を起こしていました。血流が悪くなったことで炎症を起こし、組織が死んでしまった状態です。このままにしておけば、胆のうに穴が開いて腹膜炎を起こして命の危険につながる可能性もありました。

 

胆のうポリープ

能登宏美さん(59歳)の胆のうにポリープが見つかったのは2年前。貧血が気になり、地元の病院でエコー検査を受けた時のことでした。検査の結果、能登さんの胆のうには複数のポリープがあることが分かりました。その中には11ミリという大きなポリープもあったのです。医師からは治療というチョイスもあると言われました。

胆のうポリープの多くはコレステロールポリープなど良性のものがほとんどですが、がんに変わる可能性があったり、すでにがんになっているものもあるので決して油断はできません。見極める基準の一つは大きさ。悪性への疑いはポリープを大きくなるほど高くなります。現在のガイドラインでは大きさ10ミリ以上のポリープはがんまたはがんに変わる可能性があるとして胆のうの摘出を進められることが多いです。

能登さんは専門の病院でさらに詳しくポリープをみてもらうことをチョイス。CTや超音波内視鏡、MRIとさらに詳しい複数の検査をした結果、能登さんのポリープは11ミリではなく9ミリ。形などからも良性の可能性が高く、現時点では手術の必要はないと言われました。それから能登さんは半年に1回、エコー検査などを行いポリープの状態を確認することにしました。

 

町田真澄さん(55歳)は24年前、胆のうにポリープが見つかりました。きっかけとなったのは体のだるさ。地元の病院に行ったところ急性肝炎と診断されました。そして、肝臓を検査した時に胆のうに影があることが分かりました。専門の病院でCTや超音波内視鏡検査などを受け、胆のうからは大きさが10ミリのものも含めてポリープが複数見つかりました。これだけでは胆のう摘出をしない場合もありますが、町田さんの場合どうしても胆のうを摘出しなければいけない特別な事情がありました。それは、すい・胆管合流異常。胆汁が流れる管である胆管と、すい臓からの膵液が流れるすい管の合流部分が一般的な形とは違っていたのです。通常、胆管とすい管は十二指腸に直接つながっています。しかし、町田さんの場合、十二指腸のかなり手前で合流しているので、すい液が胆のうまで逆流してしてしまうことがありました。それが原因で胆のうがんになる可能性も極めて高かったのです。そのため、合流異常が見つかった場合、がんが出来ることを防ぐため胆のう摘出が強く勧められるのです。24年前の当時はまだ腹腔鏡手術が普及していなかったため、開腹手術を受けることになりました。手術は無事に成功しました。

 

ベストチョイスへの道

・エコー検査を受けて胆のうの状態を調べる
・胆のうの異常が見つかったら専門医を受診


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