湯澤剛 ある日突然40億円の借金を背負った男|ありえへん世界

テレビ東京の「ありえへん世界」である日突然…借金40億円 知極のどん底に落とされた男について放送されました。

1962年、神奈川県鎌倉市に生まれた湯澤剛(ゆざわつよし)さんは早稲田大学に入学。卒業後は大手飲料会社に勤務し、現在の妻・麻由美さんと結婚しました。年収は1000万円を超え、エリートサラリーマンとして順風満帆な生活を送っていました。しかし、父親が急死。そして父の死をきっかけに人生の歯車が狂い始めてしまいました。

湯澤剛さんは37歳でサラリーマンを辞め連帯保証人となり父の居酒屋を継ぐことに。会社に通い始めて間もなく、40億円の借金を抱えていることが判明。ここまで借金が膨れ上がってしまったのは異常な経営体制が原因でした。このとき、居酒屋を中心に33店舗のお店を経営していたのですが、経営が追い詰められ社員2人が33店舗の店長を兼任するというありえない体制をとっていたのです。会社は瀕死の状態でした。

会社を継いだ後、湯澤剛さんには第一子が誕生していました。愛する妻と子どもの未来のため、湯澤剛さんの借金40億円返済の闘いが始まりました。

会社を再生すべく湯澤剛さんが始めたのは、社長であることを隠して各店舗の実地調査でした。そこで見たのはとんでもない営業をする店の実態でした。注文を入れると店の奥から板前が現れ、料理を出すとすぐに店舗の2階へ。気になった湯澤剛さんが板前の後をつけると店員たちが麻雀をしていたのです。さらに店の売り上げが盗まれることも日常茶飯事でした。

当時、店舗の主な客層は中年男性でした。そこで湯澤剛さんは客層を広げようと女性向けのメニューを開発。しかし、それを作るのはオシャレな料理とは無縁の板前でした。おっさんが考えたおっさん目線の女性向けメニューという浅はかさを、すぐ女性客に見透かされ人気が出ることはありませんでした。この失敗が大逆転へのヒントとなりました。それは中年おっさん客に特化した店作り。湯澤剛さんは女性客がダメならと中年客に狙いをしぼり、彼らに人気だったメニューの味を改良・強化。さらに女性客向けに品数を増やし何でもアリだったメニューを中年客好みに厳選し、1枚のメニューに集約。この計画を実現させるには従業員たちの協力が不可欠でした。そこで湯澤剛さんは店のスタッフ1人1人に声をかけお願いしてまわりました。この熱意がある奇跡を起こすことになりました。数か月後、お店の売り上げは2倍に。この成功にならい他のお店ものきなみ売り上げを上げていきました。

しかし、早く借金を返したいという焦りから店舗の人員を大幅にカットするなど、露骨に利益を求めるように。スタッフの酷使が原因だったのか、とんでもない事件が起こってしまいました。それはノロウイルスの感染。このことは新聞でも報道されお店は営業停止処分を受けることに。湯澤剛さんは謝罪をする日々に追われました。さらに追い打ちをかけるように、売り上げがよかった店舗が火災に。幸い怪我人は出なかったものの湯澤剛さんが目先の利益を優先しすぎ、アルバイトの人員を削ったことが原因で起きた火事でした。

湯澤剛さんは会社を畳みたいと思うようになってしまいましたが、かつてはやる気がなく荒くれ者だった従業員たちも湯澤剛さんの熱意に感化され、いつの間にか会社の復活を願う同志へと変化していました。そんな社員たちの支えを受け社長として会社の舵を取り何度も地獄を見た男は社員たちと共に死にもの狂いで働きました。そして2015年5月、40億円の借金を完済しました。

ある日突然40億円という巨額の借金を背負った男の裏側には、仲間と共に苦難を乗り越えたすえ大逆転した波瀾万丈の人生ドラマがありました。




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