やる気低下に潜む脳の異変「原因は隠れ脳梗塞&誰でもやる気アップ技」|ためしてガッテン

NHK総合テレビの「ためしてガッテン」でやる気低下に潜む脳の異変について放送されました。脳の線条体こそが最新の科学が見つけだした「やる気スイッチ」です。線条体は周囲の状況から自分が損か得かを予測しやる気を出したり出さなかったりする複雑な判断をしている場所です。やる気が出なくなるのは線条体が反応しなくなるからです。

やる気低下は隠れ脳梗塞が原因

しかし、やる気低下の原因が隠れ脳梗塞の場合もあります。隠れ脳梗塞はこれまで症状が出ないと考えられてきました。しかし、最近この隠れ脳梗塞の症状にやる気の低下が見られると分かってきたのです。隠れ脳梗塞は50代から増え始め、放っておくとより深刻な脳梗塞が起きる危険があります。埼玉県に住む49歳の高野さん(仮名)は今年の春、隠れ脳梗塞が原因でやる気が出ない状態に陥りました。仕事は内装工事会社の営業。学生時代、柔道をやっていた高野さんは元気で仕事熱心と評判でした。しかし、今年3月突然仕事へのやる気がなくなってしまったのです。どうしても仕事に身が入らず計算間違いなど単純なミスを繰り返すように。やがて、すべてのことに対してやる気が低下。会社を休んでもやる気が戻ることはありませんでした。こうなるとまず心配なのがうつ病。しかしうつ病のように落ち込むこともなく体調も異常なし。ただただやる気だけが出なくなったのです。隠れ脳梗塞によるやる気低下は時に死に繋がることもあります。去年12月に亡くなった安部英義さんは石垣を作る職人で、一線を退いてからも声がかかれば喜んで現場に行き働いていました。しかし5年ほど前から急にやる気が出なくなったものの、しびれや麻痺など脳梗塞の典型的な症状は出ませんでした。周りの人に促されれば散歩などはするものの自分からは何もしない状態が続きました。しかし、疲れや年のせいと考え病院で詳しく調べてもらうことはしませんでした。異変から3年、物忘れなどの症状も出始めたため家族が病院に連れていくと脳に異常があることが判明。そして2年後に亡くなってしまったのです。家族はやる気低下は隠れ脳梗塞によるもんだとは思ってもいませんでした。高野さんと安部さんに共通するのは高血圧であることです。実は線条体は高血圧にとても弱いのです。

早期発見のポイント

1、急にやる気が低下

・口数が減った
・気持ちの抑揚がなくなった
・周りが促さないと何もしなくなった
・好きなことに興味がなくなった
・将来計画や目標がなくなった

2、症状が1ヶ月以上続く

3、高血圧

やる気リハビリ

パズルや課題が簡単で達成感が得やすいことで、やる気のリハビリになるのだと言います。線条体は成功体験が大事な要素になっています。しかしハードルが高いとなかなか成功しません。そのため小さなハードルから少しずつ成功体験を繰り返し、機能が残った線条体を活性化するのです。症状が重い人はリハビリとともに薬を併用することもあるそうです。

誰でも即効やる気アップ最新科学ワザ

東海大学スポーツ心理学の高妻容一さんはこれまで、柔道の井上康生さんや大相撲の琴奨菊関など多くのトップアスリートを指導してきました。高妻さんによると、やる気は体を動かすことでグッと高まると言います。体を動かして呼吸を早めることで「今やる気が出てる!?」と脳に錯覚させる効果があるのです。アメリカのハーバード大学の社会心理学者たちが2010年に発表した研究成果によると、42人の男女を2組に分け力強いポーズを取るチームと弱弱しいポーズを取るチームに分け分間ポーズを取ってもらったそう。すると2分間の間に唾液に含まれているテストステロン(男性ホルモンの一種)の量が変わったと言います。テストステロンには脳を刺激してやる気スイッチ線条体を活性化させる働きがあります。体を動かした方がもちろん良いのですが、力強いポーズだけでも十分効果が得られるのです。