パーキンソン病|チョイス@病気になったとき

NHK・Eテレの「チョイス@病気になったとき」で知っておきたいパーキンソン病が放送されました。パーキンソン病は難病指定されている脳の病気です。推定患者数は16万人。かつては発症後10年で寝たきりになると言われていました。

 

どんな病気?

72歳の神戸さん(仮名)がパーキンソン病の診断を受けたのは10年前。しかし、異常は診断を受ける1年前から始まっていました。当初、震えの自覚はありませんでしたが数か月経つうちに自分でも手の震えに気づくようになりました。でも特に生活に支障がなかったためそのまま過ごしていました。ところが、しばらくすると歩き方がおかしくなり膝から転ぶように。パーキンソン病かもしれないと思ったこともありました。しかし、年のせいと考え病院には行かずマッサージに通うのみでした。半年たっても症状が改善しなかった神戸さんは、間近で見ていた娘さんに病院行きを強く勧められました。

病院で検査を受けたところ、パーキンソン病と診断されました。パーキンソン病には脳の神経伝達物質ドパミンが関係しています。ドパミンは運動の調節を司る物質。パーキンソン病はこのドパミンが十分に作られなくなる病気です。ドパミンが減少すると運動の調節がうまくいかなくなり、動作がゆっくりになったり動きがスムーズでなくなります。

 

パーキンソン病の主な症状

1、手足のふるえ
2、動作が遅い・少ない
3、バランスがとれない
4、筋固縮
他にも便秘、不安感、抑うつ、立ちくらみなどの症状があります。パーキンソン病かなと思ったら神経内科へ。

 

薬の飲み方の難しさとは?

神戸さんは医師から処方された薬を飲み始めました。神戸さんが飲んでいるのはL-ドパと言われる脳の神経伝達物質ドパミンを補充する薬です。神戸さんはL-ドパを1日3回、1錠ずつ服用していました。薬を飲むと震えや転倒がなくなり一日中発病前と同じように動くことが出来ました。ところが薬を飲み始めてから7年後、神戸さんは這って動く生活になってしまいました。一体何が起きたのでしょうか?

実はL-ドパにはウェアリング・オフ現象という問題があるのです。L-ドパは病気が進行すると効いている時間がだんだん短くなるという特徴があります。そのため、それまで通りのタイミングで飲むと効いていない時間ができてしまいます。これをオフ状態と言います。神戸さんが思うように動けなかったのはこのためでした。

L-ドパと並んで主に使われる薬がドパミンアゴニストです。L-ドパに比べると効き方は弱いのですが一日1回飲むだけでゆっくりと効果が続きます。ドパミンアゴニストは錠剤の他に貼り薬と注射器があります。貼り薬は寝る時や手術で薬が飲めない時などに使用します。注射器は外出時、急なオフ状態になった時などに使用します。ドパミンアゴニストはL-ドパにあるウェアリング・オフや不随運動がないかわりに、幻覚や眠気といった症状が出ることがあります。患者の症状や年齢に合わせて2つの薬を組み合わせて治療していきます。

 

ヤール重症度

1度:片側に症状
2度:両側に症状
3度:バランスが悪くなる
4度:介助が必要
5度:車いすなどが必要

薬できちんと治療していても多くの場合、5~7年程経つとウェアリング・オフ現象が出てきます。オフ状態をできるだけ少なくするためにはどうしたら良いのでしょうか?

 

オフ状態を防ぐ薬の飲み方の工夫とは?

50歳で発症した中村博さん(66歳)もオフ状態にずっと悩まされてきました。薬を飲むのは1日9回。時間ごとに小分けにしてまとめ飲み間違いがないようにしています。薬の整理は奥さんの担当。また、携帯電話のアラームを利用して薬を飲む時間を忘れないようにしています。さらに中村さんは独自の工夫をしています。薬を飲んだ時間と体調の関係を記録しているのです。こうした記録をもとに不調になる時間帯の予測までしています。

 

治療としてのリハビリとは?

和田喜代子さん(64歳)がパーキンソン病を発症したのは47歳の時。7年経った頃、腰の曲がりが気になり始めました。リハビリに取り組み始めたのは5年前。整形外科での週1回30分のリハビリに通いましたが、効果は感じられませんでした。そこで和田さんが選んだチョイスは近所のリハビリ型デイサービスでした。3年前、友達に誘われたのをきっかけに週3日通うようになりました。全員で行う日常動作訓練とパーキンソン病患者用の個別メニューがあります。パーキンソン病は転倒して骨折し寝たきりに繋がることが少なくありません。そこで足の筋肉を鍛えます。さらに発声練習はパーキンソン病にとって重要です。顔の筋肉がこわばって声が小さくなったり、聞き取りずらくなったりすることもあるからです。またリハビリ仲間との交流も続けるモチベーションになっています。デイサービスのリハビリがきっかけとなって自宅でも新しいリハビリを始めました。




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