腸内細菌パワー 花粉症を改善すんき&シワを減らすエクオール|世界ふしぎ発見!

TBSテレビの「世界ふしぎ発見!」でアンチエイジングも!花粉症も!脳も!知られざる腸内細菌パワー!が放送されました。

 

腸内細菌研究の原点 ブルガリアの長寿村

私たちの腸に住む細菌は便宜上3つに分類されています。人体にプラスの役割をしてくれる乳酸菌などの善玉菌、毒素をまきちらし害を及ぼす悪玉菌、それ以外の日和見菌。この3つのバランスが健康に深く関係していることが分かっています。腸内細菌が最初に研究されたのは1904年。ノーベル賞を受賞した微生物学者イリヤ・イリイチ・メチニコフがブルガリアの農村に長寿の人が多いのはヨーグルトを食べ乳酸菌を摂っているからという仮説を唱えたことに始まります。

ブルガリア人のヨーグルト消費量は年に28.9kgもあり日本人の約4.5倍です。メチニコフは食生活が長寿の要因だと考えました。老化は腸内の悪玉菌が毒素をまきちらすことで起こります。ヨーグルトを食べれば乳酸菌が悪玉菌を抑制し寿命を延ばせると唱えたのです。

実は後に乳酸菌には腸内の善玉菌を活性化させる働きがあることが分かりメチニコフの仮説は大筋で正しかったことが証明されました。さらにメチニコフの功績はそれまでマイナーな食品であったヨーグルトを世界中に広めたことです。ヨーグルトをはじめとする発酵食品が体に良いと分かったのはメチニコフの研究が出発点だったのです。

 

花粉症を改善!?知られざる乳酸菌パワー

花粉症を腸内細菌の力で改善できると言います。すんきは長野県木曽地方だけで作られている発酵食品です。かつて木曽地方は海から運ばれる塩がとても高価で「米は貸しても塩貸すな」と言われてきました。そこで貴重な塩を使わない漬物が生まれたと考えられます。このすんきに注目したのが元信州大学教授の保井久子さん。保井さんは長野県内でアレルギーの調査を行いました。するとアレルギー症状を持つ人の割合が長野と松本では44.3%だったのに対し木曽町では16.9%だったのです。そこで注目したのがすんきでした。すんきの中には何十種類もの乳酸菌が含まれています。その中から特にアレルギー症状を軽減する乳酸菌Sn26を発見。番組では6人の花粉症の人に6週間、Sn26を豆乳に入れて発酵させた「すんき豆乳」を毎日100g摂取してもらう実験を行っていました。IgE値が500以上の高い人3人中2人は下がっていました。一方、数値が200以下の低い人3人は横ばいのままでした。

 

シワを減らす!?驚異の腸内細菌パワー

女性らしさを保つ物質が腸の中に住む細菌の力によって作られていることが近年わかってきました。それはエクオールという物質。女性は更年期をむかえると女性ホルモンの分泌が減ってしまいます。エクオールはその働きを補い更年期障害や骨粗しょう症などを軽減してくれる効果があると言います。またエクオールはシワを少なくするという研究も発表されています。またエクオールを作れている人は男女ともにがんの発症が少ないという研究も発表されています。

エクオールは腸内細菌によって作られますが、その菌を腸内に持っているのは全員ではありません。欧米では20~30%、多いと言われる日本人でも43%です。エクオールを作れるかは尿検査ですぐに調べることができます。

エクオールは腸内に住むラクトコッカス20-92株が大豆に含まれるイソフラボンの一種ダイゼインという物質を原料に作ります。そのためエクオールが沢山作られるためには大豆の摂取が重要です。そして納豆や味噌などのように大豆を発酵させることでダイゼインが増えることが分かっています。

 

腸内細菌と脳の関係 アメリカの最新研究

腸内細菌は人の気分や性格にまで影響を及ぼしている可能性があり、それを検証する実験が始められています。その分野の権威UCLA教授のエメラン・マイヤーさんによると、腸と脳は神経で結ばれ互いに指令のようなものを出し合っていると言います。そのうちの7割は腸から脳へ出されています。マイヤー博士は実験で女性を15人ずつのグループにわけ片方には乳酸菌の入ったヨーグルトを、片方には乳酸菌が入っていない食品を1ヶ月与えました。そして怖そうな顔をした写真を見せ、その時おこった感情を記録してもらい脳波も調べました。すると乳酸菌を摂ったグループは恐怖心が起きにくかったですが、摂っていないグループは起きやすかったのです。腸内環境の改善によって脳の働きが変わり感情に変化が出たと考えられます。マイヤー博士は食べ物で腸内環境をコントロールすることにより気分を変えたり自閉症やうつ病など脳に関係する症状を治したりできるのではないかと考えています。

腸内環境の改善をうつ病などの治療に取り入れているのが新宿溝口クリニック院長の溝口徹さんです。溝口先生はカナダのエイブラム・ホッファー医師が1960年代に始めた栄養療法の日本におけるパイオニアです。精神疾患の原因の一つが栄養素の欠乏症から起きていると考え、ビタミンなどを投与する治療法です。それをベースに腸内環境に注目しながら治療を行っています。

 

認知症も改善 日本古来の発酵食品

桑島内科医院の桑島靖子さんは甘酒に注目しています。桑島医師が診察をする老人ホームで、毎日コップ1杯の甘酒を摂ってもらったところ約半分のお年寄りに様々な変化がみられたと言います。便秘が改善したり、認知症の症状が改善した人も。これらの変化は甘酒に含まれる乳酸菌が腸内環境を良くしたことが原因と考えられます。桑島先生が勧めるのは市販の甘酒ではなく自家製の甘酒です。地元の麹にこだわりヨーグルトメーカーで甘酒を作っています。


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