歯周病菌が心筋梗塞&脳梗塞&糖尿病を引き起こす|たけしのみんなの家庭の医学

テレビ朝日の「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」で歯周病菌の新事実について放送されました。歯周病とは歯の磨き残しなどが原因で口の中の歯周病菌が増殖、歯茎が炎症を起こす病です。特に痛みなどの症状がないため気づかないうちに悪化するのがこの病の恐ろしいところ。放っておくと歯茎がやせ細って歯がむき出し状態になり最後には歯が抜け落ちてしまうのです。現在30代の7割、40代~60代の8割もの人が歯周病や歯周病に関係する症状があると言われています。まさに国民病なのですが、たかが口の中の病気と比較的軽く考えられてきたのも事実です。しかし近年、歯周病菌がとんでもない所から発見されるケースが報告され医学会で問題視されています。発見されたのは血管の中。歯周病菌が口の中だけでなく血液に乗って全身をめぐっていたのです。それだけではありません。歯周病が突然死の原因の1つになっていると言うのです。

 

何らかの原因で血液の中に進入した歯周病菌は体中を巡り最終的に心臓に流れ着きます。そこで歯周病菌は線毛という毛のような組織を使って血管の壁に張り付き、血管の壁に炎症が起きます。長年、歯周病菌を放っておいて常に歯周病菌の血液への進入を許していると、この炎症がいたるところで起こり次第に血管の壁が分厚くなる動脈硬化が進んでしまうのです。

 

歯周病になると歯茎は歯磨きなどの軽い刺激でも出血しやすい状態になります。そして出血すると、そこの血管から歯周病菌がどんどん浸入。また歯周病が進行すると歯茎の表面の組織は壊れ内側の毛細血管がむき出しの状態に。さらに血管の壁自体にも大きな隙間ができてしまいます。そんな状態でものを噛むと振動で歯の周りの歯周病菌が拡散し一部が血管の隙間に入り込むと考えられています。事実、歯周病菌は2割の人が歯磨きで、2~5割の人が食事で血管内に侵入しているという研究が報告されています。

 

さらに歯周病は心筋梗塞以外にも2つの重大な病と大きな関係があると言います。それが脳梗塞と糖尿病。歯周病が原因となる動脈硬化は心臓の血管だけでなく全身の血管で起こります。それは脳も例外ではありません。歯周病の人は脳梗塞のリスクが約3倍高くなると言われています。体内に入った歯周病菌はほとんどが白血球などによって退治されますが、炎症物質が放出されてしまいます。この炎症物質が糖分を体に取り込む働きを果たしているインスリンの働きを弱めてしまうのです。その結果、糖分が吸収されず血糖値が高くなってしまうことに。歯周病を治すと糖尿病が良くなることも明らかになってきているそうです。