紅白出場歌手X ストーカー女性絞殺事件|爆報!THEフライデー

事件が起きたのは1976年。昭和のムード歌謡界で一時代を築いたX(当時38歳)は、23歳で出したデビュー曲が40万枚の大ヒット。今でも耳にする数々の名曲を歌い、紅白歌合戦に2度出場。Xはまさに時代を代表するトップスターでした。

スターとなっても腰が低いXについたあだ名は「芸能界一の好青年」でした。さらに、妻と子もいる幸せな家庭を築いていました。

ストーカー女性?

事件発生3ヶ月前、この頃からXの行く先々で女性ストーカーが現れるようになったと言います。女はスレンダーな体型で面長、どんなに小さな地方巡業にも必ず姿を現しました。

その不気味な存在にXだけでなく周囲のスタッフも怯えるように。さらに、どこで調べたのか関係者向けのサイン会や自宅の周辺までうろつき始めました。

緊急逮捕

1976年5月、羽田空港の駐車場から警備員によって女性の遺体が発見されました。毛布でくるみロープで縛られた女性の死因は絞殺でした。絞殺された女性はXにつきまとう女性ストーカー・マリコ(仮名)でした。

そして、遺体が隠されていた車の持ち主が紅白歌手Xだと判明。事件発生から8時間後、Xは殺人容疑で緊急逮捕されました。逮捕された場所は札幌。何とXはマリコを殺害し、札幌で新曲披露コンサートを開いていたのです。

事件翌日、殺害現場となったマリコの自宅から晴れ着姿のマリコとXの結婚写真が発見されました。何とXは二重結婚をしていたのです。警察はマリコが残した日記を発見しました。

出会い

マリコとXの出会いは事件の5年前。ステージ帰りにXが立ち寄った銀座の高級クラブでした。当時、銀座の高級クラブでホステスをしていたマリコは、色白で男好きのする美貌の持ち主でした。

遊び慣れしていないXの誠実な人柄に惚れ、出会って1か月後にはマリコから誘うように同棲を開始。Xも妻子ある身であることを隠し、マリコとの情事に溺れていきました。

そんな中、Xは仕事面で苦境に立たされました。紅白にまで出場したXでしたが、その後は人気が低迷し仕事のオファーが激減していました。当時、音楽の流行りがXの歌うムード歌謡からグループサウンズに移ったのが原因でした。

そんな現状に焦ったXはヒット曲を求め音楽関係者の接待に明け暮れるように。当時の報道によると華々しい世界に返り咲くため高額な接待を続けた結果、Xは消費者金融から1000万円の借金を作っていたと言います。

そんなXを救ったのはマリコでした。Xに完全に入れ込んでいたマリコは、毎月30万円をXに渡し借金を完済。すると、これに味をしめたXは芸能界一の好青年から欲望剥き出しの裏の顔を見せ始めました。日々、高級クラブでマリコの金を使い豪遊三昧。さらに、仕事がないXはギャンブルにハマり、賭け麻雀で作った多額の借金をマリコに背負わせました。そしてホステスの収入だけでは首が回らなくなったマリコを風俗店で働かせるように。

残されたマリコの日記には、Xがほぼ毎日金をたかっていたことが書かれていました。その総額は3500万円にもなりました。

Xは金づるであるマリコが自分から離れぬようにと、妻子の存在を隠し2重結婚をしたのです。1975年に偽装結婚式を挙げ、嘘がバレぬようマリコの実家を訪ね両親に挨拶までしていました。

1976年2月、Xは事務所の社長から新曲の話を提案されました。当時、紅白から遠ざかっていた歌手Xを再ブレイクさせようと大手レコード会社が大々的な新曲キャンペーンを企画していたのです。Xは社長から「スキャンダルだけは勘弁してくれよ」と言われました。

スキャンダルを恐れたXは、マリコを避け妻子が待つ自宅で暮らすように。しかし、これがきっかけでXの偽装結婚がマリコにバレてしまいました。そしてXから疎遠にされたマリコは、ただ愛するXを一目見ようとコンサートなどに頻繁に現れるように。しかし、Xの関係者からはストーカー扱いされました。

1976年4月、新曲の作詞家とXは対面しました。それは昭和歌謡界の巨人と言われたヒットメーカーY。その影響力は絶大で、Xの再ブレイクは約束されたも同然でした。Yはこの新曲を歌う心構えを「この歌はね男が女と別れるときに女を思いやる男の心情を歌っているんだ」と話しました。与えられたのは皮肉にも男女の別れを歌った曲でした。

そして1976年5月6日、Xはこれ以上付きまとわぬようマリコを説得するため彼女の自宅を訪ねました。今までのことをマスコミにバラすというマリコをXは殺害。そしてXは札幌へ向かい新曲キャンペーンの最中に逮捕されました。Xは逮捕直前まで「今年の目標は紅白出場」と客に笑顔で語り掛けていたと言います。

Xの逮捕後、新曲をおさめたレコードは販売中止となり、日の目をみることは永久になくなりました。

「爆報!THEフライデー」
実録!名前の出せない芸能界事件簿 第8弾

この記事のコメント

  1. 匿名 より:

    誰なんでしょうか?

  2. 匿名 より:

    1976、歌手、不倫、絞殺でGoogle検索するとわかります。出所後、覚醒剤で再び逮捕されたらしいです。

  3. 閻魔あい より:

    加害者は歌手克美しげる。
    被害者は人気No.1ホステスマリコ(仮名)の実名岡田裕子さんの事。
    克美しげるはその後、2度も覚醒剤逮捕と3度結婚離婚繰り返す。4度目の結婚相手は34歳年下の一般女性。 晩年はカラオケ講師をしつつ脳の病と闘ってきたが、脳の病が悪化したため懸命の治療も虚しく、この世去った。