虐待を受けた犬パトリックの奇跡の回復|アンビリバボー

2011年3月、アメリカ・ニュージャージー州にある古いアパートのごみ置き場に皮と骨だけにやせ細った犬の死体が置かれていました。犬は1歳になるオスのピットブル。リードでつながれていたことから虐待されていたのは明らかでした。通常のピットブルなら1歳で体重は約25kgですが、この犬はわずか8kgしかなく、その姿はミイラのようでした。

 

ところが、犬は生きていました。検査の結果、ひどい脱水症状と栄養失調がみとめられました。長期間飢餓状態にあったため、胃腸の機能は停止し出血を伴う下痢が続いていました。さらに、通常は39℃近くある体温が35℃まで低下し臓器不全に陥っていました。貧血で白血球数が低下し、重度の皮膚病も併発していました。

 

パトリックと名づけられた犬は集中治療室に入れられ、まず脱水症状を改善するため点滴が投与されました。さらに、鎮静剤と抗生物質を投与。輸血も行われ治療開始から3日後、パトリックは自力で立てるようになりました。

 

パトリックが保護された後、病院は無責任な犬の飼い方に警鐘を鳴らしたいと治療の様子をホームページに掲載しました。保護から3日後にはCNNニュースが報道。瞬く間にパトリックは全米に知られるようになりました。さらに、ニュースを見た子供たちが募金活動を始めるように。寄付金は3日間で3万ドルに達し、励ましの手紙やプレゼントも殺到しました。

 

治療開始から4日目、腹部の超音波検査で胃の中に8cmの異物を発見。異物は体毛やゴミの塊でした。食べる物を与えられていなかったため、周りのものを手当たり次第に口に入れていたのです。

 

後に逮捕されたパトリックの飼い主キーシャ・カーティスは、子犬をプレゼントされたものの4人の子供の育児に追われ、週に1度しかエサを与えていなかったと言います。しかも、パトリックをアパートのゴミ捨て場につないだまま旅行に出かけていました。

 

このまま異物が胃を圧迫し続ければ、水分や栄養をうまく摂取できず死を招く危険がありました。ただちに内視鏡をつかい異物の除去が行われました。5日目には体重は12kgに。多くの人々の愛情を受けパトリックは奇跡の復活を遂げました。

 

保護から2週間後、走り回れるほどに回復。体重も20kgまで増えました。現在、パトリックは動物病院のパトリシアさんが引き取り彼女の家で元気に暮らしています。

 

「奇跡体験!アンビリバボー」



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