世界最大の湿原 ブラジル・パンタナール|地球イチバン

NHK総合テレビの「地球イチバン」で世界最大の湿原 ブラジル・パンタナール湿原が放送されました。ブラジルのパンタナール湿原の面積は20万平方キロメートル、世界最大の湿原です。そんな場所に暮らすのが水上のカウボーイ。広大な沼地の中で牛を飼う世界でも珍しい人たちです。

 

雨季は11月~4月。日本の一年分の雨が降り、川は氾濫し水の世界へと変わるのです。湿原には無数の川が網目のように流れ、豊かな生態系を育んでいます。生息する鳥は650種。美しく希少な水鳥たちの楽園です。川の中には260種もの魚がいて餌には困らないからです。

 

水上のカウボーイの歴史は250年にも及びます。湿原の中に点在する牧草地を求め、牛を移動させながら暮らしています。その仕事ぶりに敬意を込め「ヴァッケイロ」と呼ばれています。サン・ジョゼ・ダ・フォルモーザ農場は11人のヴァッケイロが働いています。彼らが扱うのは真っ白な牛、日差しを遮るものがない湿原でも生きられるネロール種です。草原が水に浸かり湿気が多くなると牛の健康管理が大変になります。産まれて間もない仔牛はへその緒が乾かず虫が沸きやすいため早くに治療しなければ死んでしまいます。草原で逃げ回る牛をつかまえ管理するのは簡単なことではありません。そのために欠かせないのが長さ10mの投げ縄です。彼らが管理する農場の広さは約3万ha、そこに1万頭もの牛が放牧されています。その全てを11人で管理しているのです。広大な土地でも牛を管理できる秘訣はヴァッケイロたちの連携プレイにあります。仲間とうまくやっていくコツについて「仲間を大事にすることかな。もしも一人だけ偉そうにすれば関係はぎくしゃくするだろう?たとえば俺が仲間の上に立とうとしたら嫌われるだろうし、それは嫌だな。助けたり助けられたりしながらみんながひとつになればうまくいくよ」と語っていました。

 

ヴァッケイロたちは大湿原に2000以上ある農場を渡り歩いています。シジネイ(30歳)も12歳で家を出てからこれまで20もの農場で仕事をしてきました。家が貧しく小学校を出ていなくともヴァッケイロの世界では体一つで勝負ができます。パンタナールでは乗馬の技術こそが身を立てる術なのです。ヴァッケイロに欠かせないもう一つの技術が仕事の道具作りです。食糧としてさばいた牛の皮を使い投げ縄や鞭を作ります。ナイフ一本でなんでも作るのも、湿原を渡り歩く彼らの生きる術です。

 

雨季になると徐々にスコールが増え、豪雨は半年間続き無数の川が氾濫。やがて湿原が広がっていきます。水の中では魚たちが産卵します。そして5月、乾季になると水が引き沼や湖が残ります。そこは鳥たちの格好の餌場。肥沃な土地は草原に変わり草食動物がやってきます。さらにそれを狙って肉食動物がやってきます。




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