心房細動「心臓痙攣&巨大血栓の恐怖」|ためしてガッテン

NHK総合テレビの「ためしてガッテン」で心臓痙攣について放送されました。夏の暑さがもたらすものといえば熱中症に脱水症状ですが、実はもっと怖いことが起こるのが心臓。ある日突然、心臓が異常に痙攣してしまう人がいるのです。患者数は推定130万人。しかもその4割は心臓が痙攣しているという自覚がないのです。

 

心房細動で心臓が痙攣状態になると血液の流れが滞って血の塊ができてしまいます。そして血栓は血液の流れにのって心臓の外に飛び出してしまうのです。この血栓が脳の血管で詰まると脳梗塞に、腸の血管で詰まると腸管膜動脈閉塞に、腎臓の血管で詰まる腎梗塞になってしまいます。血管が詰まると、その先の器官で壊死が起きるまでの猶予は約6時間しかありません。

 

心房細動が起こるメカニズム

心臓は洞結節(別名:ペースメーカー細胞)の指示に従いながら心房が肺で酸素を受け取った血液を心臓の中に吸い込みます。この吸い取った血液を全身に送り出すのが心室です。私たちが鼓動や心拍として感じているのは心室のポンプのリズムです。心房細動が起きる心臓では、洞結節が出す信号とは別に心房のあちこちに偽の電気信号が出現しています。そのため、心房は偽の電気信号に惑わされて超高速で働き始めてしまうのです。この状態が心房細動です。心房細動が起こっている時、心室も連動して速く鼓動するしっかりタイプの心室の人と連動せず正常に鼓動するのんびりタイプの心室の人がいます。連動して速く鼓動するタイプの人は心拍数が速くなるので心房細動に気づくことができますが、心房が正常に鼓動するタイプの人は心拍数は正常なままなので気づくことが出来ません。しかし、のんびりタイプの心室も心房から来る偽の電気信号に惑わされて時々ペースを乱すことがあります。

 

心房細動に気づく方法

安静時の脈が1分間に100回以上
脈のリズムや強弱が乱れる
朝起きた時と夜寝る前にはかる(心房細動が起こりやすいのは副交感神経が活発な夜~目覚める前)
年に1度は心電図を

 

心房細動の治療法

画期的な治療法を生み出したのはフランスの天才医師ミッシェル・ハイサゲルさん。15年前、ハイサゲル医師は心房細動を起こす偽の電気信号は現れる時は一斉に現れ、消える時も一斉に消えることに気づき、どこかに偽の電気信号たちを生み出す親玉がいるにちがいないと考えました。そしてついに、電気信号の出所を見つけました。それは肺静脈。治療では電極カテーテルを足の血管から入れて心臓まで届かせます。そして肺静脈の周りを焼きます。すると肺静脈から心臓へ電気が通らなくなり心房細動が治るのです。ただし、この治療法はずっと心房細動が起こっている状態の人では効果がないそうです。しかし、まだ正常な心房のリズムがある人は早期の治療で90%は治ると言います。長年、心房細動がある人は抗凝固薬を飲むことで心房に血栓ができるのを防ぐのだそうです。