遺伝子が明かすネコの秘密|サイエンスZERO

ネコの毛色の秘密

ネコは2本一組の染色体を18組持っています。それ以外にメスならばXの性染色体を2本、オスならばXとYの性染色体を1本ずつ持っています。このX染色体に、毛色を茶色にする遺伝子ラージOがあります。同じ場所にスモールoの遺伝子があることもあります。スモールoは毛を黒くします。

 

メスは両親からX染色体を1本ずつもらいます。両方ともラージOであれば毛の色は茶色になります。一方、両方ともスモールoだと黒っぽくなります。そしてラージOとスモールoがあると両方の色を受け継ぎます。これが三毛猫の毛色が決まる仕組みです。

 

ネコの品種の秘密

レトロウイルスは、RNAと呼ばれる遺伝子の設計図と特殊なたんぱく質を持っています。細胞に感染すると、RNAとたんぱく質が入ったカプセルを細胞内に放出。すると、たんぱく質の働きでRNAがDNAにコピーされ、さらにそれが二重螺旋のDNAになります。このレトロウイルスから作られたDNAは、核の中に入り細胞のDNAに組み込まれます。この組み込まれたウイルスの設計図をもとに正常な細胞がウイルスを作り続けてしまうのです。

 

しかし、通常は感染した細胞が死ねばそれ以上ウイルスはできません。一方、生殖細胞に感染が起こると大変なことが起こります。ウイルスの情報が入ったDNAが子供にも伝わっていくのです。こうしたDNAに組み込まれて遺伝するウイルスは内在性レトロウイスルと呼ばれます。

 

C2という染色体上にレトロウイルスが見つかりました。全てのネコが同じ内在性レトロウイルスを持っています。約300万年前に、あるレトロウイルスが感染した痕跡だということが判明。このことから、全てのネコが300万年前のある動物を共通の祖先に持つということが分かるのです。

 

そして、E3という染色体上にはRD114というレトロウイルスの痕跡が見つかりました。E3上にRD114を持っているのはヨーロピアンショートヘア、アメリカンショートヘア、アメリカンカールといった一部のネコだけでした。

 

昔、アメリカにはイエネコがいませんでした。そこに大航海時代以降ヨーロッパから多くの人が渡ってきました。その時にヨーロピアンショートヘアを連れてきた人もいたのでしょう。これがアメリカンショートヘアになり、耳が反り返るような遺伝子変異を持ったものがアメリカンカールになったと考えられます。

 

ネコの性格と遺伝子の関係

野生のネコ科の動物に比べておとなしい性格のイエネコですが、その性格の変化が遺伝子にも現れているのではないかと考えているのが、京都大学野生動物研究センターの荒堀みのりさんです。

 

荒堀さんは、まずイエネコの性格と遺伝子にどんな関係があるのか調べることから始めました。ネコカフェのお店の人に協力してもらい、ネコの性格についてアンケートに答えてもらいました。質問はおだやかな性格か遊び好きかなど30項目。次にネコの口の中の細胞を採取。その細胞からDNAを取り出しオキシトシンに関する遺伝子を調べたのです。すると、遺伝子と性格の違いに関係性が見つかりました。

 

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ニャンとも不思議!遺伝子が明かすネコの秘密



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