生物透明化|サイエンスZERO

生物を透明にする驚きの方法

2014年4月、理化学研究所と東京大学の研究チームは生物を透明にする画期的な方法を発表しました。使用するのは2種類の液体だけです。

 

まず、アミノアルコールや尿素などが入った1つ目の溶液にマウスの脳を浸け、このまま1週間かけて溶液を浸透させます。次に脳を糖分を大量に含んだ液体に3日間浸けます。すると脳は透明になるのです。

 

透明化技術が生命研究に革命を起こす!

一般的には、脳細胞の観察は脳をスライスするところから始めます。しかし、この方法では刃物で脳をスライスするため細胞が傷つくことがあります。さらに、マウスの脳全体を観察しようとすると全部で数百枚のスライスを作る必要があります。

 

この作業を飛躍的に楽にしたのが、生物の透明化です。光が透けることをいかし、全く新しい観察方法が使われています。それはシート照明顕微鏡という特殊な顕微鏡を使う方法です。シート照明顕微鏡は平面状の光を横から当てることで、光を当てた面だけを観察する方法です。面の情報を高速で読み取り、コンピューター上で重ねることで三次元の立体的なデータを素早く構築できるのです。

 

「サイエンスZERO(ゼロ)」
生命研究のブレイクスルー生物透明化

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