夫婦で長生きするための5つの新事実|たけしのみんなの家庭の医学

テレビ朝日の「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」で夫婦で長生きするための5つの新事実について放送されました。健やかな老後の生活を手に入れるためのキーワードが夫婦。男性の場合、結婚していない男性の平均寿命は70歳。それに対して結婚している男性の平均寿命は79歳と9歳も長生き。さらに女性の場合、未婚の女性の平均寿命は77歳に対して、既婚の女性の場合は85歳と8歳も長生きです。まさに夫婦で暮らすことこそ健康長寿の秘訣なのです。ではどんな夫婦でいれば健康で長生きできるのでしょうか?

 

1、寝たきり生活を防ぐ新事実 寝たきりゼロの島

75歳以上の同居者の4組に1組が老老介護を行っています。それにも関わらず寝たきりゼロなのが新潟県の粟島(あわしま)です。面積は9.86k㎡で人口360人という小さな島は島民の約半数が65歳以上ですが寝たきりはゼロだと言います。伊奈病院整形外科の石橋英明さんによると、ポイントとなるのは腸腰筋(ちょうようきん)だそう。腸腰筋とは腰椎や骨盤と大腿骨をつなぐ筋肉の総称。主に太ももを上げる時に使われる筋肉で歩く時、足を前に振り出す働きをしています。実は腸腰筋は足の筋肉の中でも加齢により最も衰えやすい筋肉の一つ。70代になると20代の頃の6割程度にまでやせ細ると言います。その結果、足を高く上げることができなくなり高齢者特有のすり足歩きになると考えられています。

 

[腸腰筋若返りストレッチ]
硬くなってしまった腸腰筋を柔らかくし転倒による寝たきりのリスクを下げるストレッチです。
1、椅子を横に置き手をかける
2、大きめに1歩足を出す
3、お腹を引っ込める
4、上半身を真っ直ぐにする
5、前足の膝をゆっくり曲げる
6、左右10秒ずつ3回行う

 

2、病気にならない夫婦の会話のコツ

夫からのストレスが原因となり妻に発症する病があります。定年退職した夫がいつも家にいることで自由な時間がなくなり、そのストレスからめまいや動悸といった症状を起こし、最悪の場合うつ状態に陥ってしまうのが「主人在宅ストレス症候群」です。家事など何も出来ないくせに偉そうな態度ばかりとる夫に対しストレスがたまり、更年期障害に似た症状が出やすくなる「夫源病(ふげんびょう)」多くの場合、家庭でストレスを受け続けているのは妻。外で働く夫に負担をかけまいとついつい我慢し不満を溜め込んでしまうのです。そんなことが原因なのが現代の夫婦関係を表す衝撃的な調査報告があります。夫に不満を持っている妻は96%、経済的に心配さえなければ夫と離婚したいと思っている妻は63.8%、生まれ変わっても今の夫と結婚したいと思っている妻はたったの4.2%というアンケート結果が。妻のストレスをなくし病から守るために大切なことは、相手の言っていることを繰り返す「繰り返し会話術」だそうです。

 

3、住まいと健康に関する新事実 チャタテムシ

健康被害を引き起こす危険な場所が寝室。最近の研究で健康被害を及ぼすチャタテムシが寝室に多数生息していることが分かってきました。チャタテムシは体長1mmの小さな虫で、昔から日本の家屋に住み着いています。チャタテムシは1日に2個ずつ卵を産み爆発的に増えるのが特徴です。ダニのように噛んだり刺したりしないため、これまでは人体に無害だと考えられてきました。しかし2年前にチャタテムシはアレルギー物質と認定されました。チャタテムシの死骸の一部や糞を吸い込むことでアレルギーを発症。するとくしゃみや咳、肌のかゆみといった症状があらわれます。チャタテムシが好きなのはカビ。寝具に湿気がたまりカビがはえやすいのです。

 

4、がんに関する新事実 ブレイクスルー思考

日本人が生涯でがんを発症する割合は2人に1人。がんの摘出に成功しても問題が全て解決されたわけではありません。今、医療の現場で問題視されているのが治療後、がんの転移や再発がないと確認されるまでの精神的負担です。その期間は最低でも5年と言われ、がん再発などの心配から本人はもちろんのことサポートする側も負担が倍増。精神疾患を招いてしまうことも少なくないのです。こうした事態に陥らないためにはどうしたらいいのでしょうか?聖路加国際病院リエゾンセンター長の保坂隆さんによると、大切なのはブレイクスルー思考だそう。ブレイクスルー思考とは、がんのショックや再発の不安以上に生きる事の楽しさや大切さを再認識する考え方のこと。この考え方を会得した患者さんの多くは精神疾患に陥ることなく転移・再発のリスクを減らすケースが多いと言います。

 

5、脳に関する新事実 治るタイプの認知症

認知症で最も多いのが脳が萎縮するアルツハイマー型認知症。次いで動脈硬化から脳細胞が死滅する脳血管性認知症。これらの認知症はひどい物忘れなどの症状がいったん始まると病の進行を遅らせる事は出来ても改善させることは困難です。しかし、治らないと思っていた認知症の中に適切な治療により症状が劇的に改善するものもあります。それは特発性正常圧水頭症です。認知症の5%がこれに当たります。特発性正常圧水頭症とは何らかの原因で髄液が脳室にたまることで様々な症状が現れる認知症の一つ。そもそも私たちの脳は脳室で作られた髄液によって守られています。さらに髄液は脳だけでなく脊髄などの中枢神経を守るため脳脊髄をめぐったのち静脈に吸収されます。ところが、特発性正常圧水頭症になると髄液が静脈に吸収されなくなり脳室にたまってしまうのです。その結果、脳が圧迫され影響を受けた前頭葉の機能が低下。歩行機能や認知機能、排尿機能の低下があらわれます。特発性正常圧水頭症の最大の特徴は早期に発見し髄液をコントロールする治療をほどこせば治るということ。しかし、特発性正常圧水頭症は専門医でなければ見つけ出すことが難しい病。なぜならMRI検査では正常の高齢者でも加齢により脳が若干萎縮し脳室が拡大。この病による脳室の拡大と見分けがつかず診断が困難な場合があるのです。この病に気づくために重要なのがパートナーの存在です。夫婦だからこそ気づけるパートナーの行動から病を早期発見できる可能性があるのです。

 

[特発性正常圧水頭症を早期発見するポイント]

①歩き方
この病の一番の特徴は歩き方の異常。正常な人はしっかり歩幅をとって真っ直ぐ歩きますが、特発性正常圧水頭症の場合はすり足で小刻み、開脚歩行(ガニ股)になります。つまずきやすくなったり、ズルズル音がするようになるのもポイントです。

②物忘れ
以前と比べて頻繁に起こるようになる。

③尿トラブル
生活に支障が出てきたら要注意。