食後高脂血症 血液のにごりと果糖|ためしてガッテン

NHK総合テレビの「ためしてガッテン」でサラバ!血液のにごり心筋梗塞を防ぐ新常識について放送されました。実は健康診断では何の異常もないのに体にどんでもない異変が起きている人がいます。それは血液のにごり。血清がにごっていると動脈硬化を招く恐れがあると言います。にごりの正体は中性脂肪です。普通の健康診断でひっかかる中性脂肪の数値は150mg/dl以上です。これら高脂血症の人はもちろん血清がにごっていますが、空腹時の血清はにごらないものの、食後に血液検査をするとにごる人がいるのです。食後の血清のにごりがない人に比べ、にごりがある人は心筋梗塞や狭心症などの発症リスクが約3倍も高まると言います。このように食後の血液検査でだけ血液のにごりが起こる人は「食後高脂血症」と名づけられています。

 

食事をすると私たちの血液には中性脂肪が入ってきます。中性脂肪はこのままの状態でいれば何の悪さもしませんが、体のエネルギーとして使うkとも出来ません。そこで登場するのがリポたんぱくリパーゼ。リポたんぱくリパーゼは中性脂肪を分解する酵素です。リポたんぱくリパーゼは中性脂肪を脂肪酸に分解し、体の各部分の細胞へと行きます。そして脂肪酸はエネルギーとして使われるのです。しかし、なぜかリポたんぱくリパーゼの数が少なくなってしまう時があります。それは使い切れず余った脂肪酸が脂肪細胞に貯蔵されすぎていっぱいになった時。すると脂肪細胞から信号が出てリポたんぱくリパーゼの数を減らし、中性脂肪が入ってきても全て分解することができなくなります。残った中性脂肪は血管の壁の内部にたまり、動脈硬化を起こしてしまうのです。このように中性脂肪を脂肪酸に分解しきれなかった残りかすはレムナントと呼ばれ、血液をにごらせる原因になります。

 

血液のにごり解消法

・内臓脂肪を減らす
食べる量を減らす、動物性脂肪の摂取を控える
・筋肉を増やす
リポたんぱくリパーゼは筋肉組織を流れる毛細血管に多く存在
・果糖の摂りすぎに注意

 

中性脂肪を増やしやすい果糖

砂糖とは果糖とぶどう糖がくっついたものです。果糖はぶどう糖の2倍以上強さの甘みがあります。そのため果糖は低カロリーでも強い甘みを感じさせることができます。また果糖は血糖値がほとんど上がらないため、清涼飲料水などには欠かせない存在です。原材料の欄には「ぶどう糖果糖液糖」「果糖ぶどう糖液糖」「高果糖液糖」などと書いてありますが、これは果糖の割合を表しています。ぶとう糖果糖液糖は果糖の割合が50%未満、果糖ぶどう糖液糖は50~90%、高果糖液糖は90%以上となっています。果糖は少量でも甘みを感じられカロリーを抑えられる反面、摂りすぎると中性脂肪を増やしてしまうのです。

 

京都大学医学研究科の仲川孝彦さんはネズミを使って果糖とぶどう糖が体に与える影響を調べました。一方のネズミにはぶどう糖を含む餌、もう一方のネズミには果糖を含む餌を4週間与えました。すると、ぶどう糖を4週間食べたネズミは中性脂肪が100mg/dlでしたが、果糖を4週間食べたネズミは中性脂肪が400mg/dlを超えていました。果糖は中性脂肪を上げやすいということが分かったのです。

 

ぶどう糖は摂取すると肝臓に運ばれ全身でエネルギーとして使われます。果糖も摂取すると肝臓に運ばれますが、そこで様々な物質に変わるという特徴があります。この時、果糖の一部が中性脂肪に変化。さらに、ぶどう糖はある程度摂取するとお腹いっぱいに感じて食欲が抑えられますが、果糖は食欲が落ちないのでついつい多くとってしまう傾向があります。