アンゴラ共和国|ありえへん世界

テレビ東京の「ありえへん世界」でアンゴラ共和国について放送されました。アンゴラ共和国は南アフリカの北部に位置し、16世紀から約500年間に渡りポルトガルに植民地として支配され、多くのアンゴラ人が奴隷にされました。ポルトガルの支配から抜け出すため1961年にアンゴラは独立戦争に突入。14年にも及ぶ激しい戦いの末、1975年に独立。しかし、アンゴラ人が形成する3つの政治勢力が政権を奪い合う内戦に突入。しかも、それぞれの勢力はアンゴラに眠る豊富な地下資源を元手に武器を大量に買い集めました。すると、子供までもが銃を手に取り国民同士が命を奪い合うように。さらにアンゴラ国内には1500万個もの地雷が埋められました。この内戦で命を落とした人の数は360万人にもなりました。悲惨な殺し合いは27年間も続き、アンゴラ全土は焦土と化し全てが破壊しつくされました。そんな泥沼の内戦を2002年に終結させたのがドス・サントス大統領。独立戦争の戦士である彼は1979年に大統領に就任して以来、35年に渡り大統領の椅子を誰にも渡さない独裁者。その行動は破天荒そのものです。大統領一家はマライア・キャリーの大ファンで、彼女を1億円で呼び2時間のチャリティーコンサートを開きました。

 

アンゴラの国土面積は日本の約3倍で、人口は約2000万人。街には国民がいつでも大統領の顔を拝めるよう、いたるところに肖像写真が。そんなアンゴラの首都ルアンダが世界一を誇るのが物価の高さです。2013年、物価の高い都市ランキングで第1位になりました。スーパーの食パンが2931円、ハムが1016円、白菜半分が1444円、パプリカが3個で1533円、きゅうり1本720円、マッシュルーム1パック1150円、ヨーグルト4個で1199円、冷凍タコが3650円、ノート1冊が2150円、マジック1本が1465円、プラスチックのゴミ箱が6955円、洗剤(56回分)が2999円、トレットペーパーが1118円と激高です。ケンタッキーフライドチキンでは一番安いというチキンフィレサンドセットが1340円。オフィス街まで片道3時間という2DKのマンションの家賃が55万円。そんなアンゴラの人たちの月給は弁護士120万円、医師100万円、教授80万円、銀行員60万円だそうです。

 

アンゴラは長く続いた内戦で多くの人材や施設を失い、物を生産する能力を失ってしまいました。そのため、ほぼ全ての物が海外からの輸入品。だから物価が高いのです。この物価高により大きな格差社会を生んでしまったと言います。スーパーマーケットなど価格の高い品物を購入できるのは国民全体の約60%です。残りの40%の貧しい人たちの月収や約5万円。彼らは物価の上昇についていけず闇市場で質の悪い品物を買って生活しています。闇市場の商品は闇商人が近隣諸国から陸路で輸入しているため安いのです。