若者に広がる叱られ願望|特報首都圏

NHK総合テレビの「特報首都圏」でやっぱり叱られたい~若者に広がる叱られ願望~が放送されました。今、大人たちの間で叱られることへの関心が高まっています。都内の外資系企業に入社して1年の今井知恵子さんは仕事でミスをしても叱られることはほとんどないと言います。叱られないことに危機感を持ったのは、ある出来事がきっかけでした。会社で重要な仕事の引継ぎを忘れたまま休みを取ってしまった今井さん。周りに迷惑をかけたと不安を抱え出社したところ、上司からは他の社員が対応したと淡々と言われ、おとがめは一切なかったと言います。仕事だけでなくプライベートでも自分を叱ってくれる人はいないと言います。

 

東京都に暮らす矢野宏宜さんは大学中退後アルバイトを転々とした末、去年ようやく就職しました。今も明確な目標が持てず将来について迷うことが多い矢野さん。弱い自分を叱り成長させてくれる人が欲しいと考えてきましたが、そうした人に出会えなかったと言います。そこで、毎日日記に自分を叱る言葉を書きつけ、自らを奮い立たせてきました。それでも時には直接誰かにガツンと言って欲しいと、矢野さんはインターネットでみつけたあるサービスを利用して自分を叱ってもらうことにしました。それは「おっさんレンタル」経験豊富な中年男性が人々からの相談に乗るというものです。

 

叱られることを前向きな力に変えていくための企業の取り組みも始まっています。若手社員を対象にした研修会では、上司が職場でよく使う叱り言葉をあげ、そこに込められた期待やメッセージについて考えます。叱られることは否定されているわけではないと考える癖をつけることで仕事への意欲も向上していくと言います。