慢性腎臓病&横紋筋融解症 夏バテと間違えやすい病|たけしのみんなの家庭の医学

テレビ朝日の「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」で夏バテと間違えやすい2つの病について放送されました。近年の研究で、しつこい夏バテの中にある病が隠れているケースが数多く見つかっています。

 

慢性腎臓病

慢性腎臓病とは何らかの原因によって腎臓の働きが慢性的に低下し、様々な症状を引き起こす病のことです。その最大の原因こそ、食生活の乱れなどによって引き起こされるメタボリックシンドローム。俗にメタボと呼ばれる多くの人が、慢性腎臓病の状態だと考えられています。推定患者数は1300万人以上。成人の8人に1人は、気づかないうちに腎臓に何らかの障害を抱えている可能性が高いのです。疲労感は慢性腎臓病の代表的な症状の一つ。もし、あなたがメタボでいつもより夏バテを感じているなら、それは慢性腎臓病が原因かもしれません。ではなぜ、メタボが腎臓の機能を低下させてしまうのでしょうか?

 

脂っこい食事を摂り続けていると、血液中に大量の中性脂肪が蓄積されます。すると、全身の血管で動脈硬化が起きます。当然、腎臓の血管でも同じ異変が進行することに。実はこの腎臓の血管に生じた動脈硬化こそ、長引く疲労の大きな原因なのです。腎臓の最も重要な機能の一つに体内で発生した老廃物をろ過し尿として体の外に排出するという働きがあります。その老廃物をろ過する場所は腎臓内の糸球体と呼ばれる血管で出来た格子状の網。通常、老廃物は柔らかい網目を難なく通過していきますが、糸球体が動脈硬化で硬くなると流れてきた老廃物が通過できなくなり、再び体内に戻ってしまうことに。その結果、排出されなかった老廃物は徐々に体内に溜まり続け、溜まった老廃物を体は疲労感として感じ始めるのです。

 

そんな慢性腎臓病は夏こそ注意が必要な病です。最大の要因は暑さによる脱水。体内の急激な水分低下を察知した腎臓は、一度糸球体でろ過した尿から水分を取り戻そうと無理に吸い上げ始めます。このため腎臓に余計な負担がかかり、ますます機能が低下してしまうのです。またストレスがあると、常に血圧が高い状態が続いてしまいます。すると腎臓の血管壁を常に刺激することになり、動脈硬化の進行をさらに速めてしまうことになります。

 

横紋筋融解症

横紋筋とは腕の上腕二頭筋や足の大腿四頭筋など、私たちが身体を動かす時に使う筋肉の総称のことです。横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)はその横紋筋が何らかの原因によって壊れてしまう病。横紋筋が壊れると、その中に含まれる成分が腎臓にたまり腎機能障害が発生。重い疲労感や筋肉痛といった様々な症状が引き起こされるのです。では一体なぜ横紋筋は壊れてしまうのでしょうか?横紋筋融解症の最もよくある原因の一つが激しい筋肉トレーニングや長時間のマラソンなど、筋肉への過度の負荷です。必要以上の筋肉への負荷が、筋肉組織に重大なダメージを与え病を発症させると考えられているのです。また横紋筋は日頃から使っていないと加齢と共にどんどん衰えていく筋肉です。筋肉の量が減るとしなやかさまでもが失われ硬くなってしまいます。この状態でいきなり激しい運動をすると、横紋筋は強く引っ張られダメージを受けてしまうことに。無理な運動をした翌日に生じる筋肉痛の一つは横紋筋が受けたダメージが原因なのです。さらに脱水すると横紋筋の中に含まれる水分が減少し、より壊れやすい状態に。夏の時期、何より大事なのは水分補給です。喉の渇きを感じたら、すぐに水分を摂取するようにしましょう。