ブラックバイトに苦しむ若者たち|ノンストップ!

フジテレビの「ノンストップ!」でブラックバイトに苦しむ若者たちについて放送されました。ブラックバイトとは、学生生活に支障が出るほど深刻な重労働を課される学生アルバイトのこと。今月6日、すき家を展開するゼンショーホールディングスが深夜の一人勤務を9月末までに撤廃し、原則24時間営業の見直しを発表。労働環境の改善に向け動き出した背景にあったのは正社員の過酷な労働環境でした。第三者委員会の報告書には「休みがない、3ヶ月に1回あれば良い方」「業務が多忙で2週間家に帰れない」など驚くべき記述がありました。このような過酷な労働状況は近年様々な企業の正社員の問題として取り上げられていましたが、今新たな層で問題が起きていると言います。

 

中京大学の大内裕和教授は、昔と学生アルバイトが変わってきたと感じているそう。試験期間中であってもアルバイトを全く休めない、減らせない。これはブラック企業の学生アルバイト版だと思い大内教授は「ブラックバイト」と名づけました。しかし、なぜブラックバイトが増えたのでしょうか?

 

大内教授は、アルバイトをしなければ学生生活を続けられないという経済的な状況の悪化がブラックバイトを促進していると考えています。日本学生支援機構によると、奨学金の利用者は16年前50万人だったのに対し、今年は141万人と約3倍に増加。さらに実家からの仕送り平均額も1996年は月10万2240円だったのに対し、2013年は月7万2280円と3万円も減っています。大学生活を続けるためアルバイトが不可欠な学生が増え、その弱みに付け込み過酷な労働や無理やシフトを強要する企業が一部で増えてきているのです。

 

ブラックバイトの体験談

20代 女子学生 居酒屋勤務
居酒屋で働いていたんですが、お皿やグラスを割った時に「弁償しろ!」と言われ1日で1400円を支払ったことがありました。時給1時間以上にも該当する金額を失ったのでバイトのシフトを増やさざるおえませんでした。

 

20代 男子学生 カレー店勤務
大学で授業を受けている時もアルバイト先から「来てくれないと店がまわらない」と頻繁が電話が来て、結局週6で働くことを強要されました。バイト仲間はみな同じ状況だったので、自分だけ断ることもできませんでした。

 

20代 女子学生 ホテル給仕
希望したシフトの時間以上に働かされることが普通でした。本当は嫌でしたが時間通りにあがろうとすると、必ず理由を聞かれるし「これが社会では普通なのか」と思い黙って残業をしていました。

 

ブラックバイトを辞められない理由

こんなに苦しい労働環境にも関わらず、学生には辞められない事情があると言います。それはフリーターの増加です。求人情報サイトを見てみると募集要項には「フリーター限定」の文字が。店によっては働く時間に制限のある学生は不利になり、良い条件のアルバイトが決まるまでに50社以上の面接を受けたケースもあると言います。そのため学生は例えブラックバイトでも仕事を失うよりはマシという心情からブラックバイトを続ける傾向にあるのです。そして辞められない理由には経済的な理由も大きく影響しています。