ナノナイフ治療 手術不可能なすい臓がんも撃退|たけしのみんなの家庭の医学

ABC朝日放送の「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」でナノナイフ治療について放送されました。すい臓がんは症状がほとんどないまま進行してしまうため発見が遅れるだけでなく、がんが見つかった時にはほとんどの人が手遅れの状態になっていることが多いです。すい臓は他の臓器に比べて大きさは小さく周囲の重要な血管などに数多く密接しています。そのため、がん細胞がわずかに成長するだけでもすぐさますい臓を飛び出し重要な血管を侵食。転移の可能性が高くなるのです。さらに、がんを切除しようにも血管が傷つけば大出血の危険性が高まりうかつに手術をすることもできません。そこで東京医科大学病院消化器内科主任教授の森安史典さんはこの事態解決のため新たな取り組みを開始しました。森安先生が取り組んでいるのは手術不可能とされるすい臓がんを撃退、長期生存を目指す最新治療。すでに実際の患者さんでの臨床研究が始まり数年のうちには多くの人が受けられる希望の治療法になると考えられています。それがナノナイフ治療です。

 

ナノナイフとは長さ15cm程の特殊な針がついた医療機器で、針の先端から3000ボルトの高圧で電流が流れる仕組みになっています。実際の治療では4本のナノナイフをがんを取り囲むように刺し、針と針との間の6通りの方向に通電することで、がん全体に電流をいきわたらせます。すると、その範囲内にある全てのがん細胞に10万分の1mmの穴が無数にあき、そこにある細胞が死滅。このとき、血管や臓器の正常な細胞もダメージを受けますが、正常な細胞はがん細胞とは異なり1~2週間程で再生するため血管に侵食し手術不可能とされたがんの治療が可能になったのです。これまでの研究データではナノナイフで治療した部分の再発率は3%。平均余命は従来の倍の2年以上。この実績が希望の治療法と呼ばれる所以なのです。