皮膚むしり症 身体をかきむしる少女の心の闇|ザ!世界仰天ニュース

日本テレビの「ザ!世界仰天ニュース」で身体をかきむしる少女の心の闇について放送されました。カナダ・ダートマスで1986年に生まれたアンジェラは両親と姉との4人家族でした。ごく普通の家庭に育った元気な少女でしたが、勉強は少し苦手でした。それでも父親だけには本音が言えたと言います。しかし、クラスの誰よりも早くニキビが出来たため、からかいの対象になってしまいました。そんな時、父親が脳卒中で倒れてしまいました。幸い一命はとりとめたものの一家の生活は激変しました。家計のため働きに出た母の帰りはいつも遅く、食生活の乱れからかニキビもさらに増え学校ではイジメの対象となってしまいました。父は退院したものの後遺症が残り、話しもできない寝たきりの状態に。学校でも家でも心が休まる時間がなかったと言います。

 

そんなアンジェラはニキビを潰すようになりました。ニキビを潰す快感が忘れられず、ついニキビを潰してしまいました。そのうちアンジェラは顔のニキビだけでは心が満足せず、皮膚をむしるように。そして肌をかきむしる行為をやめられなくなってしまいました。肌の見えない服を選ぶようになり、顔の傷跡が見えないように顔を伏せるように。イジメは激しくなる一方でした。

 

アンジェラの行為には「皮膚むしり症(スキンピッキング)」という病名があります。皮膚むしり症は、その行為により皮膚が損傷し化膿するまで繰り返される精神疾患です。その行為をやめようと試みますが結局繰り返してしまいます。皮膚むしり症を発症するのは女性が多く、幼い頃に行為を始める人が多いと言います。ストレスや不安が主な原因であると考えられていましたが、近年の研究で脳の神経伝達物質の異常が関係していると分かってきました。しかし患者それぞれに様々な要因がある複雑な疾患です。

 

アンジェラの皮膚むしり症は大学生になっても続き、誰にも言えない秘密と劣等感を抱えたままでした。この状況から抜け出したいと精神科をいくつも訪ねましたが、当時は皮膚むしり症は専門家にもあまり知られていませんでした。どの医師もアンジェラの苦しみを分かってくれませんでした。

 

そんなある日、運命を変える出来事が起こりました。インターネットで調べてみると意外なほど多くの人が自分と同じ症状に苦しんでいたのです。アンジェラはネット上に悩み、苦しみをぶちまけてみました。やがてアンジェラのサイトを見ていた人から「友達にも読ませたいのだけど、あなたの病気との闘いが本になる予定はありますか?」と連絡が来ました。これを機にアンジェラは自分の苦しみをつづった原稿を出版社に持ち込みました。そして2009年「FOREVER MARKED(永遠に残る傷)」を出版。この本が評判になるとアンジェラに密着するドキュメンタリー映画「Scars of Shame(恥という名の傷痕)」が制作されました。さらに同じ悩みを持つ人に自分の過去を打ち明け、お互いの苦しみを共有。そして信頼できる心理療法士カレン・ピケットと出会いました。

 

現在29歳になったアンジェラ・ハートリンさん、掻き毟りの痕跡は彼女の体中に白いアザとして残っています。回復度は80%くらいだと言います。今でも時々、顔の皮膚をむしったりしてしまうのだそう。それでも過去を振り返ることなく前を向いて生きていこうとしています。

タグ:

コメントをどうぞ

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。コメントは管理人の承認後に表示されますのでしばらくお待ち下さい(スパム対策)