ファフロツキーズ 空から生き物が降ってくる!?|幻解!超常ファイル

NHK総合テレビの「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」で空から生き物が降ってくる!?が放送されました。場違いな生物や無生物が空から降ってくるという大昔から現代まで世界各地で記録されている謎の現象ファフロツキーズ。

 

2009年6月、石川県七尾市にある駐車場にオタマジャクシが降ってきたと言います。この七尾市の事件の直後に空から生き物が降ってくる事件が相次ぎました。埼玉県久喜市では住宅の玄関先で約40匹のオタマジャクシが。石川県中能登町でも住宅の玄関先にフナの稚魚らしき小魚が10匹見つかりました。空から生き物が降ってくる事件は2009年の2週間たらずの間に東北から九州まで日本各地で報告されました。実は場違いなものが空から降ってくる現象は古くは約1800年前から世界各地で記録されています。16世紀のイギリスではカエルが、17世紀のアメリカではネズミが19世紀のルーマニアでは魚がまるで雨のように降ったと言います。このように場違いな生物、無生物が降ってくる現象は「空からの落下(Falls from the skies)」の頭文字をとってFAFROTSKIES(ファフロツキーズ)と呼ばれています。

 

20世紀初頭、超常現象研究の先駆者と言われた作家チャールズ・フォートは瞬間移動(テレポーテーション)説を唱えました。地表や水中の生物に謎の力が働き一瞬にしてテレポーテーション。移動する先は大気圏の上層部。そこには重力の影響を受けない特殊空間「超サルガッソー海」が存在。この謎の空間に一時的に蓄えられた生物が時々雨のように降ってくるという説です。

 

カエルやネズミなど陸上でも生息できる生物のケースで考えられるのが大量発生説です。カエルやネズミは気象条件などによって異常に繁殖する場合があります。普段の生息地では餌が足りなくなり一斉に町中に現れたとしたら、空から降ってきたのか!?と推測されてもおかしくはありません。

 

続いて魚やオタマジャクシが散らばっていたケースで考えられるのが竜巻説です。竜巻説はファフロツキーズの定説とも言われています。激しい竜巻が水と共に水中の魚を巻き上げ遠く離れた場所に降らせるというもの。竜巻が地面付近と上空の温度差が大きいと上昇気流が強くなります。そこに湿った空気が上昇し積乱雲が発生。この時、風向きの変化によって積乱雲が回転を始めると上昇気流にも回転がつき気流の渦が発生します。この勢いが増すと竜巻となります。竜巻の直径は数十mから1km以上に及び車をひっくり返し家を破壊することも。これなら海中の魚などを巻き上げてもおかしくないように思えます。しかし竜巻が水中の生物を吸い上げ遠くまで運ぶのかどうかは分かっていないのが現状です。

 

そこで浮上するのが鳥説です。サギは川や水田などを餌場とし魚や両生類を捕食します。サギは胃袋いっぱいにエサを詰め込んでからも喉まで溜め込むことができます。サギはエサを子供に吐き出して与えるという習性を持っています。驚いたり捕食者に襲われたりすると吐き出す可能性はあるのです。

 

しかしどれも事件発生の瞬間を捉えた決定的な映像はなく原因を確定するには至っていません。1800年前からの不可思議な現象は今もまだ解き明かすべき謎を残しているのです。