天草エアライン ~日本一小さな航空会社が起こした奇跡~|Mr.サンデー

フジテレビの「Mr.サンデー(ミスターサンデー)」で天草エアライン~倒産危機からV字回復!日本一小さな航空会社が起こした奇跡~が放送されました。熊本県天草市に本拠地を置く「天草エアライン」は座席数39の小型プロペラ機1機をやりくりして毎日10便もの定期便を飛ばす日本で一番小さな航空会社です。今ここに全国から人が集まってきています。特別チケット「1日親子イルカ号パラダイス」は1日に運航する10便全てに搭乗できるチケットです。つまり、ただ飛行機に乗るためだけにやってくる客が後を絶たないのです。

 

実は天草エアラインは6年前まで絶望の淵にいたと言います。もともと熊本県内全てを90分で結ぶために作られた第三セクターの航空会社でしたが4年目に客足が激減。赤字が続く中で県庁や大手航空会社出身の上司たちは経費削減を優先し現場の士気は下がりまくっていたと言います。客室部部長の太田昌美さん(43歳)はせめて機内だけは楽しい空気にしたいと「私のストッキングが破れておりますが気にされないようにお願いいたします」と自虐ギャグをアナウンス。このエピソードを後日機内誌に書くと上司に注意されてしまったと言います。そんな時、会社に新たな社長が来ることに。大手航空会社のOBだという奥島透さん。太田さんは新社長に対し「2~3年お遊びみたいな感じでいらっしゃるんだろうな」と思ったそうです。しかし、その予測は少し違っていました。次の清掃に間に合うように清掃していると奥島社長も掃除をし始めたのです。また社員の誰よりも早く会社に来て荷物を扱っていました。しかし整備部の仕事を監視するように眺め口を出してくる社長に整備部の副部長の江口英孝さん(43歳)は「そんなもん分かってますよ」と思っていたそうです。実は奥島社長はJALグループの成田整備部門を束ねる会社社長であり整備を知り尽くした男でした。とはいえ弱小ながら仕事の質にはプライドを持っていた江口さんたち。それでも奥島社長は深夜何時でも顔を出したと言います。「もしかするとこの人は本気なのかもしれない」と社員たちは思い出しました。

 

太田さんはかつて上司に叱られたストッキングの機内誌を奥島社長に見せてみました。すると社長は「いいじゃない」と言ってくれたのです。太田さんは客室乗務員のプロフィールを載せた手作りの機内誌に自らの自虐ネタを公開。さらに、どんなサービスをして欲しいかというアンケートも実施。39席しかない狭い機内ですが、その狭さが親しみ温かさに変わっていきました。そして整備部はタイヤ止めにくまモンを描いてみることに。淀んでいた空気が動きだしました。そして機体はイルカのペイントが塗られ生まれ変わりました。倒産の危機に絶望していた日から4年が経っていました。