心臓の骨化 死亡率が10倍になる老化現象|たけしのみんなの家庭の医学

テレビ朝日の「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」で死亡率が10倍になる心臓の老化現象について放送されました。休むことなく身体中に血液を送り届けるポンプの役割を果たす心臓。生命を維持し続けるための心臓部です。そんな心臓を動かし続けている筋肉も年を重ねるにつれ細くなっていき心臓は徐々に小さく硬くなっていくのです。これに伴って起こる心臓の老化現象が近年の研究で明らかになってきました。それは心臓の骨化。2005年にアメリカで行われた大規模追跡調査によると心臓の骨化がある人はない人に比べ心筋梗塞など心臓の病で死亡する確率が10倍以上も高かったと言います。

 

心臓の骨化が起きているのは加齢や乱れた生活習慣によって血管が硬くなっしまった動脈硬化の部分。動脈硬化を起こしている血管内には長年脂肪などが蓄積してプラークが出来てしまいます。骨化はそのプラークの中に何らかの原因でカルシウムが溜まってしまった状態です。骨や歯など硬い組織の材料となるカルシウムが冠動脈のプラーク内に沈着して固まってしまった状態ことが骨化なのです。

 

通常の動脈硬化によるプラークの中身は脂肪分や細胞の死骸など硬くないものばかりなので、プラークが大きくなるまで破裂しません。しかしプラークの中で骨化したカルシウムはゴツゴツと硬く角が立った状態。すると小さな衝撃でも破裂。冠動脈が詰まり心筋が壊死してしまう心筋梗塞に。プラーク内が骨化しているのは風船の中に剣山を入れているようなものなのです。とはいえ誰でも年を重ねればプラークは溜まっていくもの。では、その中で骨化が起こってしまう人と起こらない人は何が違うのでしょうか?

 

骨化するかしないかの分かれ道は普段のカルシウムの摂取量が大きく関係していると言います。そもそも体内にあるカルシウムの99%は骨や歯などの硬い組織を形成するのに使われています。残りの1%は血液や筋肉に存在していて出血した血液を固まらせたり筋肉を収縮させたりと大切な役割を果たしています。そのため食事によるカルシウムの補給が足りず血液中のカルシウム量が低下してしまうと体が危険と判断し、カルシウム不足を伝えるホルモンが全身に分泌されます。この指令が出ると体はカルシウムの貯蔵庫である骨からカルシウムを溶け出させ血液中に補給します。さらにホルモンの信号を受け取った冠動脈は自らのプラークに骨から流れでたカルシウムを吸収・沈着させてしまうと考えられています。こうしてプラーク内に徐々にカルシウムが溜まり続けるとプラークを内側から破裂させ心筋梗塞を発症させてしまうという最悪の結果になってしまうのです。そうならないためにもカルシウムを毎日の食事でしっかり摂ることが心臓の骨化を防ぐ第一歩なのです。