脳疲労を改善するプラズマローゲン!認知症に新アプローチ|夢の扉+

TBSテレビの「夢の扉+」で認知症に新アプローチ!脳疲労を改善するプラズマローゲンが放送されました。脳の疲労がメタボや糖尿病などの生活習慣病からうつ病までも引き起こすという脳疲労。そんな脳疲労を改善するという物質が発表されました。それは人間や動物、魚介類などの体内に存在する自然物質ですが、抽出や精製が困難でいまだ謎の多い物質です。誰も開けなかった扉に手をかけ、その物質が持つ新たな可能性を見出したのが九州大学名誉教授の藤野武彦(ふじのたけひこ)さんです。

 

藤野武彦さんの名が一躍全国に知れ渡ったのが脳疲労という学説。メタボや糖尿病、うつ病などの現代病は脳の疲労によって引き起こされるというものです。仕事や家庭、人間関係の悩みなどから生じるストレスが脳神経細胞を傷つけ様々な病気の原因になると考えた藤野さん。この脳の疲れを改善させるために考案した脳疲労解消法がかつてブームを引き起こしました。

 

藤野武彦さんは長年の脳疲労の研究で認知症にも関わるプラズマローゲンに注目していました。薬ではなく人や動物、魚介類などの体内にある自然物質で脳細胞をコントロールする重要な役割を果たすと言われています。ストレスを感じると脳内に酸化物質が発生し脳細胞は酸化。やがて死滅してしまいます。これが脳疲労の主な要因です。プラズマローゲンは脳細胞の身代わりとなって酸化され脳を守ってくれる物質だと言います。藤野武彦さんは脳を守るプラズマローゲンがアルツハイマー病などの認知症の改善にも役立つのではないかと考えていました。すでに海外の研究でアルツハイマー型認知症は脳内にアミロイドβタンパク質がたまることで発症することが分かっていました。現在アミロイドベータに関連した研究や治療薬の開発に世界中が挑んでいます。一方で患者の脳内ではプラズマローゲンが減少していることが以前から分かってはいましたが、認知症の発症原因ではないとされ注目されてきませんでした。しかし、藤野武彦さんの考えは違います。脳細胞を守るプラズマローゲンこそ認知症改善の鍵になるのではないかと考えたのです。

 

まず取り組んだのは自然界の生物からプラズマローゲンを検出し抽出する作業。ところがすぐに壁にぶつかりました。プラズマローゲンは壊れやすく熱に弱いのです。リン脂質という数ある物質の中から検出するのが困難で、抽出や精製まで辿りつきませんでした。この高い壁は世界でプラズマローゲンの研究が進まない大きな要因でした。それでも藤野武彦さんは諦めませんでした。九州大学の同期である馬渡志郎さんは藤野さんが困り果てているのを知ると知力の限りを尽くし解決策を模索。そしてついにプラズマローゲンの検出に成功したのです。藤野さんと馬渡さんは二人三脚で次々と成果を上げました。そしてついにプラズマローゲンの認知機能への効果が試される日が来ました。プラズマローゲンを与えたラットと与えないラットで記憶力の向上が見られるか比較する実験です。さらに実際に認知症患者にプラズマローゲンを摂取してもらい効果を確認する実験も行われました。40人の臨床試験では5割に顕著な改善が見られ、残り5割が現状維持でした。また藤野さんたちはプラズマローゲンが脳神経細胞を新たに生み出すことを世界で初めて動物実験でつきとめました。