ギャンブル依存症の実態|NEWS23

TBSテレビの「NEWS23」でギャンブル依存症の実態について放送されました。日本にはパチンコや競馬などでギャンブル依存症とされる人が推計で536万人います。

 

50代のタマさん(仮名)は朝まで仕事でしたが寝る間をおしんでパチンコ店へ向かいます。開店から閉店までいることもしばしば。パチンコに金と時間を費やし離婚までしましたが、それでも止められないと言います。日本のパチンコ参加人口は970万人(2013年)競馬は中央・地方合わせて1100万人。今はほどよく楽しんでいる人もいつ依存症になるか分かりません。

 

ギャンブルに関する10の質問

・ギャンブルのことを考えて仕事が手につかなくなることがある
・自由なお金があると、まず第一にギャンブルのことが頭に浮かぶ
・ギャンブルに行けないことでイライラしたり、怒りっぽくなることがある
・一文無しになるまでギャンブルをし続けることがある
・ギャンブルを減らそう、やめようと努力してみたが、結局ダメだった
・家族にウソを言ってギャンブルをやることがしばしばある
・ギャンブル場に知り合いや友達はいない方がよい
・20万円以上の借金を5回以上(あるいは総額50万円以上の借金)をしたことがある
・支払い予定の金を流用したり財産を勝手に換金して当て込んだことがある
・家族に泣かれたり、固く約束をさせられたりしたことが2度以上ある

 

これら10の質問のうち5個以上当てはまれば依存症の可能性が極めて高いです。30代のヤスさん(仮名)はポストに投函されたパチンコ屋のチラシがきっかけでパチンコを始めました。初めてパチンコをやった時に2~3万円が倍になったと言います。しかし簡単に金儲けが出来るという感覚が泥沼への第一歩でした。給料は全てパチンコに費やし、アルバイト先の売上金に手をつけ始めてしまいました。示談になったものの、空き巣の現行犯で逮捕。留置場にはギャンブル好きの先輩たちがいました。競馬の知識を教えてもらい、留置場を出てすぐに競馬場にいったヤスさんは、100円が70万円になったと言います。ヤスさんは「競馬で生きていける」と思ったそうです。しかし、そんなはずはなくギャンブルにつぎ込む金は数千万円に。交際している女性の金品にも手を出しました。ヤスさんの交際相手のアキさん(仮名)は、依存症者の家族やパートナーが陥りやすい共依存だと言います。例えば周りの人が借金を肩代わりしても依存症者はますますのめりこんでしまいます。ギャンブル依存は周囲の人も巻き込み互いに苦しめていくのです。

 

ギャンブル依存症はWHOで「病的賭博」と命名されている病気です。病気であることをもっと知って欲しいと樋口信一さん(46歳)は実名取材に応じていました。樋口さんはかつて会社の金を300万円横領し、サラ金から1000万円の借金をし自宅まで担保にいれパチンコを打ち続けました。ギャンブル依存症に完治する治療法はありません。効果的と言われているのが依存症者たちが自主的に行うミーティングです。自分の体験や思いを話すことで互いにギャンブルを止められるよう助け合うのです。

 

ギャンブル依存に詳しい大谷大学の滝口直子教授によると、依存症はコントロール障害の一つだと言います。先月ノルウェーのギャンブルマシンを視察。ノルウェーは最新のマシンシステムによりギャンブル依存症の人口を1.7%から0.6%まで引き下げることに成功しています。その仕組みはギャンブルに使った時間と金額から依存症の危険度を知らせるもの。さらに金額の上限をもうけ超えた場合は自動的に停止するのです。ただし依存症を減らすことでギャンブルの歳入は3割減少したと言います。ギャンブル産業にとって依存症者の存在がいかに大きいかが分かります。