モロッコ3つの宝石 アルガンオイル&ブラック・ビューティー|世界ふしぎ発見!

TBSテレビの「世界ふしぎ発見!」でモロッコの3つの宝石について放送されました。北アフリカにあるモロッコは大西洋と地中海に面した国。東西にアトラス山脈が走り、その南にはサハラ砂漠が広がっています。このモロッコに今世界が憧れる数々の宝石が眠っていると言います。

 

女性を魅了する街マラケシュ

マラケシュには世界中から大勢の観光客がやってきます。中でもマラケシュきっての観光スポットがスークと呼ばれる迷路のような市場。スークにはモロッコ雑貨がズラリ。モロッコ雑貨の特徴は色とデザインです。イスラム世界では偶像崇拝を禁止していることから、人や動物をモチーフにしない模様としての装飾文化が発達しエキゾチックでオシャレな雑貨が生まれたのです。

 

黄金のアルガンオイル

モロッコはエステ発祥の地と言われています。古くから自然の恵みを美容に取り入れてきたモロッコ。中でも近年、世界中の女性たちを魅了するオイルがあります。それがアルガンオイル。オリーブオイルの約3倍のビタミンEを含むアルガンオイルは肌の潤いを保つ作用があり、アンチエイジングに効果があると言います。さらに食用にすれば悪玉コレステロール値を下げる働きがあると言われ、男女問わず高い関心を集めています。アルガンオイルを生み出すアルガンツリーはモロッコ南西部に約2000万本しか生息していない極めて貴重な木。アルガンの実からオイルを搾り取ります。オイルを作るにはまず乾燥させた実から茶色い種を取り出します。その種を割ってさらに中から白い胚を取り出します。この胚がアルガンオイルの原料に。取り出した胚を焙煎し石臼でひくとピーナッツクリームのようなものが出てきます。そこに水を加え30分こね続けるとオイルが出てきます。1リットルのオイルを作るのに10時間以上かかります。30キロのアルガンツリーの実から、わずか1リットルしかとれないアルガンオイル。

 

食用にも美容にも万能なアルガンオイルですが、実はこのオイルを一躍世界に知らしめた人物がいます。ラバト・モハメッド5世大学のズビダ・シャルーフ教授です。かつてモロッコでは農地を拡大するためにアルガンツリーの伐採が進み、年間600ヘクタールの森が消えました。アルガンツリーがなくなれば砂漠化が進みます。砂漠化をとめるには人々にアルガンツリーの価値を理解してもらう必要がありました。同時にそれまで家庭用に作られていたアルガンオイルを組織的に作ることで産業化しようとシャルーフ教授は考えたのです。彼女の提案で1996年、アルガンオイルを作る共同組合を設立。現在、組合数は200にまで増え年間1000トンのアルガンオイルを輸出しています。そして絶滅寸前だったアルガンツリーはオイルを作るため植林が進み10万ヘクタールの森が甦りました。さらに協同組合の設立は女性たちの生活にも変化をもたらしたと言います。かつては女性が外で働くなど考えられないことでしたが、今はお金を稼ぎ家計を助けることが出来ます。組合で働く女性のほとんどは学校に通っていないので読み書きが出来ませんでした。でも組合では仕事と同時に勉強も教わることができるのです。

 

びっくり化石ワールド!

アトラス山脈の中で最も南に位置するアンティアトラス山脈は雨が少ない乾燥地帯で、様々な化石が大量に見つかる化石の王国です。かつて海の底にあったアトラス山脈の大部分は3億年前、大陸同士の衝突によって誕生しました。この地層の中に海洋生物が大量に絶滅した3億7000万年前の地層が含まれているため多くの化石が発見されるのです。

 

超高額隕石!?宇宙からの贈り物

2011年に落下した火星の隕石は、黒く輝く美しさから「ブラック・ビューティー」と呼ばれています。火星の隕石は他の天体が火星に衝突した時、その衝撃で表面の岩石が宇宙空間に飛び出し数千万年もの旅の末、地球にやってきたもの。火星の隕石と認定されたものは現在130個ほどしかありません。現在確認されているブラック・ビューティーの中で最大の物は重さ320gのもの。史上価値は6億円とされています。ブラック・ビューティーの他にもモロッコでは近年沢山の隕石が発見されています。それらを見つける隕石探しのスペシャリストは隕石ハンターと呼ばれいます。