中高年を襲ういきなりエイズ|ビートたけしのTVタックル

テレビ朝日の「ビートたけしのTVタックル」で中高年を襲ういきなりエイズについて放送されました。1980年代、エイズ(AIDS)は世界中で突如大流行し感染者が次々と死亡し人々をパニックに陥れました。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染することにより免疫力が低下し発症します。現在、世界ではエイズ患者数は減少傾向にありますが、日本ではエイズ患者が増え続けています。さらに、今「いきなりエイズ」が危険だと言います。いきなりエイズとは長年HIVに感染していることに気づかず、ある日突然エイズを発症すること。そのいきなりエイズが中高年に増えていると言います。中高年に多く見られるのは「自分には関係ない」という人事意識。これこそが感染拡大の最大の原因です。自分には関係ないと思っているかもしれませんが、昨年1年間のエイズ患者の数は過去最多となっています。

 

今から約30年前、エイズパニックが起こりました。エイズ患者の死亡情報や新たな感染者が出るたびに市民が大パニックになったのです。国や自治体が緊急会見を開くまでに。そして世界でも1991年にイギリスの人気ロックバンドQUEEN(クイーン)のボーカリストであるフレディ・マーキュリーが突然エイズであることを公表。その翌日に亡くなりました。同じく1991年、アメリカのプロバスケットボールのスーパースターであるマジック・ジョンソンがHIVに感染したと発表。プレイヤーとしての絶頂で引退しました。しかし、時間の経過と共にエイズパニックは風化していきました。

 

世界的に見ると確認されているHIV感染者数はエイズ患者数の約10倍です。しかし日本では2013年に484人の新規エイズ患者が確認されていますが、新たなHIV感染者は1106人にとどまっています。つまり、年間4000人の「かくれ感染者」が埋もれていると考えられるのです。これらの推定4000人は自分がHIVに感染しているのを知らずに生活し、HIV患者は一生のうちに7人の人にうつすと言われています。日本でHIV検査を受けている人は年間約10万人。これは成人人口の0.09%にすぎません。

 

献血で感染が判明しても本人には知らされない

日本赤十字社によると献血された血液は輸血用血液製剤の安全性を確保するためにHIV検査を行っているそうです。しかし、検査目的での献血を防止するためHIV陽性者への通知は行っていません。ちなみに2014年は6月までの半年間で献血された血液の中から36件のHIV陽性者が見つかっています。

 

HIV感染者の生活

東京都在住の高久陽介さん(38歳)はHIVに感染した人への情報提供や交流などを支援するNPO団体・日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラスの代表理事で学会やイベントでの交流活動などを行っています。そんな高久さんもHIV陽性者の一人です。感染が分かったのは2001年1月。付き合っていた男性からHIVに感染していることを告げられ高久さんも検査を受け陽性反応が出ました。しかし、HIVに感染後も生活はほとんど変わらないと言います。刺激物だろうが油っこいものだろうが好きな物を食べられます。唯一変わったのが1日2回薬を飲むこと。通院は数ヶ月に1回、医療費は障害者手帳を取得し自立支援医療制度を利用しています。健康保険のみだと月々6~7万円ですが、高久さんの自己負担額は1万円までとなっています。